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【オーディブル読書】夏目漱石『こころ』ネタバレあり

3日程で、一気に聞き終えた。さすがだなと思う。引き込まれる。最後まで、無駄がない。

中学3年生の時、『こころ』で読書感想文を書いた。難しいの選んだと思う。その感想文は、主人公が、先生に宛てた手紙という体で、語りかける感じを感想にした。当時は、思いもつかなかった気持ちが今ある。大人になったということか。

Kの自殺は、私への復習なのか、いや、そうではないだろう。Kの性格ゆえの弱さだったのかもしれない。真面目な性格故の。Kは、突然、姿を消すこともできただろう。それをしなかったのは、病んでしまっていたのだろう。

さらに、先生が奥さんに事実を黙っている事は、奥さんへの愛なのだと思っていた。今も、半分はそうだ。あとの半分は、奥さんを下に見ていると感じた。大事な宝物。ぶつかり合う人間ではなく、飾っておきたいお人形。それが、明治の愛なのかもしれない。

さらに、Kが自殺した2か月後に、結婚をするが、それをやめる事もできなくはない。それは、お嬢さんと奥さんを悲しませる事になるが、先生は、一生苦しまなくて済んだかもしれない。妻がKを思い出させると述べている。

「私」は、この手記を読んだあと、親に財産の事を話しただろうか?私は話さずに父親は死んでしまうのではないかと思う。

夏目漱石の他の本も読みたくなった。おすすめを教えてください。

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