我が子が勉強しないんです

 親は子どもに期待するものなのかも知れません。そういう性なのかな。私が自分の約18年半の子育てを振り返ると、自分が子どもに「こうなってほしい」と思った時が一番うまくいかない時期だったと思う。

 社会の中にいて良いことはいろいろあるけど、悪いことは自分とは違う価値観が自分に影響してくること。いつも自分の思考に違和感を覚えると、私は一旦動物になったと仮定して頭の中を整理することにしています。
 動物は子どもに「ああなってほしい」「こうなってほしい」って育ててるんだろうか。そうすると、いつもシンプルな答えが出てくるのです。

 動物たちは子育ての時、きっと生命の危険を守るために必要な時に必要な手助けをしているに過ぎません。

「私もそれでいいやん!」

 そう思ってからは子育てが楽しいし、気持ちもラク。美味しくご飯を一緒に食べて、出来るだけいっぱい笑う。喋る。出来ないことは「ごめん、出来んけん誰かお願い」って言えるし、子どもたちとの他愛もない話の中でそれぞれの個性も見えてきます。
一つの問題も、3人の子どもたちそれぞれが少しずつ違う視点から見ていて、それを聴いているだけで楽しい。

 それでいい。あれもこれも全部バランスよくできる子になりなさい、人が良いと言う学校に言って、みんなが認める就職をしなさい、なんてこの私が言う?!
こんなに社会で生きるのに苦労してきた私が?
 もちろんそんなことは言えないし興味もないので、その代わり私の秘技、「人間社会に違和感を感じたら、動物になったつもりで一生懸命シンプルに生きよう」という姿を丸ごと見せてみよう。そのくらいなら出来るかも。
 子どもたちに必要なのは自分らしく、無理しないで笑って生きることだと思うから。同じ一つの人生なら、自分の人生に満足するマインドさえあれば大丈夫なんだから。

 「人と比べない幸せ」を持って行ってくれたら嬉しいな。

読んでくださって、ありがとうございます。 もし気に入ってくださったら、投げ銭していただけると励みになります💜