死にたいって誰かに話したかった(読書感想文)
好きな作家さんが推薦コメントを書いておられたので、早速手にした。タイトルもなんか心に引っかかるものがあって。
「死」って言葉を忌み嫌う人も多くて。その言葉を発しただけで塩撒かれそうになると、あぁ、この人にはこの話は出来ないなって思う。この話っていっても「死」に限らず、むしろ「生」の話。
私の中では両方が同じところにある。そしてどちらもタイミングがわからないから、面白くもあり。だからこそ大切にしたくなる。表裏一体のもの。生まれてきたのは突然で、その前のことを覚えていないのでいいんだけど。死も生と同じく避けられない割に、これまた予測不可能。
私は「死」を意識することで今の「生」を確かめることがよくある。
あ、でもこの本はそういう話ではなくって。あ、でも「死」って表紙に書いてあるけど「生」の話だと思ったから根っこは一緒かな。
「死にたい」って人に言われたら、あなたはどう反応しますか。
答えるのを拒否しますか。
励ましますか。
そんなこというもんじゃないって叱りますか。
私も死にたいって言いますか。
この本全体に流れる「それでも自分の足で生きよう」っていう雰囲気が心地よかった。
いつもいつも慰めが必要な訳じゃないし。
励ましてもらいたい訳でもない。
叱るとか無視とか、悲しいね。
でもどれも正解でどれも間違い。
答えはその時の自分なんだろうな、って思う。
表面からはわからないいろいろな人の気持ち。事情。人が失敗したと見るや、みんなでペチペチ叩いては「自分は普通でーす」って頑張るの、もう止めたいね。
とりあえず。
受け止めて歩き出せばいい。そのきっかけがあるといい。
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