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教える人のハニラミメソッド

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私は英語教師です。自分の運営する教室、生涯学習センター、親子サークル、小学校などでほとんど全部の年齢の皆さんに英語をご指導しながら見つけたアイデアや考え方をシェアします。 もし…
運営しているクリエイター

#英語教室

私の教室 こだわりの場所

 私は小さな英語教室を運営しています。 最初は家族だけで生徒は5人。15年経った今ではその数倍の子どもたちが通ってくれています。  「楽しむ」ことだけを掲げている教室なので、世間では目的が変わってくる中学生になると、自動的に卒業です。中学生になるとみんな、他の目的のために英語を頑張り始める。テストで良い点を取りたい、希望する進路に就くために英語力を高めたい。とても素敵なことです。  でも、それはしばしば私の「楽しむ」という目的から外れてしまうので、私は出しゃばらず私の範疇で

子どものことは子どもに聞け

 英語教室で、私は下は0歳から上は一応中学生で送り出す様にしている。(その後ご要望があったら、その先もう少し続く…) だから、同じお子さんの成長の根っこの時期を十数年、かなり長い間一緒に見守らせていただくことになるのだ。 カオスの中の英語はリアル  幼児でやってきて、教室の中を歩き回ったり突如ゴミ箱の上に立っていたり。トイレに行ったかと思ったら全然出てこない…水道がいつの間にか出しっぱなし…英語どころではないと思いつつも、子どもたちは私の真似をして "Oh, no!" あ

自分の働き方は自分で決める

 7年前。さて、いよいよしっかり仕事しようかな、と思った時に勤めに出るかその時にあった小さな教室を頑張って自分のボスになるかを考えた。まずボスになろう。私の性格上、多分フリーが合ってる。でも、それで立ち行かなくなったら、プランB。それも考えた。  お陰様で、7年後の今でも自分の好きなことを好きな様にさせてもらってる。どうせするなら、と自分の教室は全く自分色にした。それに共感してくれる素敵なスタッフも集まった。  そして何よりも私が発信する教室のこだわりを探して来てくださる

生きる意味はそこら中

 私は「問い」の多い人生を歩んできた。多分生まれた時から私は問い続けている。幼い頃から母や父に兄弟に、思いつくことは何でも尋ね続けていた。兄弟の会話の中では「もし〜だったらどうする?」という話が多かったし、食後にもずっと食卓に残って家族でそんな話をしていた。  あの時間が大好きだった。  学校や公の場では時間の流れや他の人の心ない言葉が怖くて、「問い」は心に押し込んだ。そして大人になって海外に行ったら、「問い」はそこら中だった。世界中から集まってきたバックパッカーたちと毎

ステージで遊べ!

 私の小さな英語教室では、この規模にも関わらずホールを借り切っての発表会、というイベントを開校当初から行っている※ ちょっと変わった発表会  私の教室のコンセプトは「ステージの上で遊ぼう」。 普通に生活をしているとステージに立つ機会は少ない。学校の発表や習い事の発表はあるかも知れないけれど、私がしたいことは大きなステージに立てたら何をしたいか何を見せたいかを自分で企画から練習、発表まですること。そのための話し合いもレッスン中にクラス毎に行う。英語教室だけど、ここは日本語で

学び方いろいろ

今朝最初にこの方のお話を拝見していて「なるほど」と思った。 私の初めての仕事は高校1年生の時のうどん屋のアルバイト。 そこからかれこれ30年。ずーっと働いてる。 日本で、海外で。 アルバイト、正社員、フリー…10種以上の仕事に関わった。 どの仕事も味わい深かった。 私は仕事が大好き。 きっと工夫が好きなんだと思う。  学校の勉強は嫌いだった。 ついていけないことがたくさんあって、それが高速で目の前を過ぎていく度に自分がダメな人間になった気がした。 それはトラウマの様に今で

学びの本質

 私の英語教室は、モットーを『英語を嫌いにさせない』に絞っている。『好きにさせたい』と思っていた時もあったけれど、それも含めて私は子どもたちの主体性を大切にしたいと思っている。何を好きになって何に興味を持つか、それに私が関与するのはおこがましいと思うからだ。子どもたちに出来るだけ自然な環境を作って、何を選ぶのか何をすきになるのかを一緒にワクワクしながら眺めていたい。そうしている間に英語を別に「好き」になってもらわなくても「一番」にしてもらわなくてもいい、「嫌いにさえならなけれ

英語の生徒になってみた

英会話レッスン受講初日 ふと見つけたホームページに釘付けになった。大人向けの英語教室か。 若い頃会社勤めの時に週に一度会社の近くの英語教室に通ってたけど、それ以来。実に二十数年振りの英語グループレッスンに、飛び込むことに決めた。  私の目的はもちろん英語力のブラッシュアップ。そしてもう一つは大人の方を指導しているので、大人の英語学習者と一緒に学んでみたいということ。ある程度英語での会話が出来る皆さんは、どんな風にして話せるようになったのか。どんな感じで英語と向き合っているか

自分の人生を生きる人を育てるために

教室運営者の覚悟 英語教室を運営している私。数年前に大きく舵を切った。 『うちは読み書きはしません。スピーキングがメインです』 『英検や受験を目標にした英語教育は行っておりません』  そして中学生のレッスンも「受け身から自発」に舵を切りった。英文法のワークや英単語テストをカットして、アイデア豊富な先生に毎回発話のアクティビティーを入れてもらっている。英語を覚え込むのではなく、英語を使って表現をする。そうして使う中で英語を身につけていく。テストの点を保証してしまうと、私たちの目

子どもを伸ばす親の行動

 私は英語教室を運営しながら小学校の英語指導、親子えいごサークルを企画して日々多くの子どもたちとコミュニケーションをしています。そこで見える子どもたちの姿、そして保護者の方から寄せられるお悩みや不安を通じて今子どもたちに必要な環境は何かを考えています。  毎朝子育て関連や教育関連の記事や本を読むのが日課になっていますが、その中でも今朝見つけた記事に心が大きく動かされたのでこちらにシェアさせていただきます。 子育ては複雑か 私は常々、子育てはもっとシンプルなのではないかと考

宿題について

 私の教室の生徒・保護者に伝える「宿題についての教室の考え方」 最初の体験の時にお話ししました通り、当教室の宿題の考え方は以下の通りです。 ①宿題を毎週メモして帰ってもらいます ----語学を学ぶ時「インプット」は一番大切なことです。 宿題ではその週にしたことやそのクラスにとって必要であろうことを私が選んで「これを聴いておいでね」「ここを観ておいで」とお話ししています。英語教室に週に一度通うことで英語力はつきます。が、インプットとしたら英語教室だけで考えると年間42時間、

子どもの声を聞くテクニック

 今日はタイトルから書いた。なぜかというと、パン屋さんでパンを食べている時にふと内容が降りてきたから。そして私は怖いくらいにすぐ忘れるから。  メモがわりにこの強烈にハードルの高いタイトルを書いておけば自分が忘れないかな、と思ってタイトルだけ書いておいた。  なんだか専門家みたいな書き方をしてしまって、自分でも怖い。でも最近ふと思う。気がついたら、私は子どもたちの本音をたくさん知っている。子どもたちに「自由に話せる場を」と思って英語教室を開いているのだが、実際そういう場にな

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教える方のハニラミメソッド〜英語教室選びのポイント(子ども編)〜

ここ数年ずっと「英語」が子どもに習わせたい習い事の上位にあります。 小学校での英語の教科化、また社会のグローバル化による「英語」の必要性などから英語教室へのお問い合わせも増えている様です。  そこで、数ある英語教室の中からいかに自分の子どもと合うお教室を選ぶか。そのポイントをお伝えします。10年以上教室を探して見える保護者の方々とお話しした経験から、そしてまた私自身の子どもの習い事を選んだ親視点から、アイデアをシェアします。 ============================ <動画内にあった英語教室を観に行く際のポイント> ① 人数・クラス規模 ② 教師の子どもへの接し方・子どもの反応 ③ 教材:難し過ぎないか・ためになるものか。きちんと説明されたか。 ④ 目的:自分の子どもに英語とどう関わって欲しいか、その教室の指導法がそれに合っているか。  口コミも確かに大切ですが、みんなが良いというからと言ってご自身のお子さんに合うかどうかはわかりません。お子さん視点でご覧くださいね。  皆さんに良いお教室との出会いがありますように。お祈りしています。

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英語指導実践編〜秋の導入〜

さて、ご希望いただいていました実践動画。初登場です。 私がどんな風に「英語を感じる」また「前のめりになる」導入を取り入れているかを、ご紹介してみました。 ご紹介している小道具はそれぞれありますが、これを他の物に代用して他の季節でも、また日常よく使うものなどでも楽しく導入できます。 ポイントは「全部答えを言わない」「考えさせる」アクティブな時間です。間違いを訂正するのではなく、参加したことに大いに反応してみましょう。