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教える人のハニラミメソッド

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私は英語教師です。自分の運営する教室、生涯学習センター、親子サークル、小学校などでほとんど全部の年齢の皆さんに英語をご指導しながら見つけたアイデアや考え方をシェアします。 もし…
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2021年1月の記事一覧

「会話の時間がもったいない」

 あなたが英語を学んでいるのは、なぜですか。 英検を自分の資格として取りたい。自分の記録として1級にチャレンジしたい、そんな風にコツコツと試験などを取るのも素敵。それも外国語の楽しみ方の一つ。学びにはいろいろな目的や楽しみ方がある。  いろいろな学びがある中で、私が自分の教室で特化しているのは「会話」です。レッスンの中でも会話を重視するし、それを公言しているので教室に来る人は「会話」目的の人。にも関わらず私が会話を始めると『先生、時間がもったいないです。早く授業しましょう』と

文化を作る

 子育て歴、夫婦歴共に20年になる今年。0から始まって20年共に暮らす家族の形を考えてみた。 言葉は文化 子どもがお腹に出来た時、ふとテレビを観ながら考えた。皇室の方々って、どうしてみんながみんなこんな話し方をするんだろう。 それまで考えたことのなかった「話し方」と人の性質の関連に思いを巡らせた。アメリカ人は生まれた時から英語の環境の中にあって英語を話す。私たちは日本語。それが当たり前だと思っていたけれど、その日本語の「話し方」って結構大事。それが自分をプロデュースするもの

ポジティブ洗脳① 〜心の準備編〜

新聞で面白い記事を読んだ。その中にあった言葉が「ポジティブ洗脳」。 内容を読むと私と似ている気がしたので、ここにその経緯と困難を数回に渡り、記しておこう。 「褒め育て」で見えること 上から目線で叱りつけたり圧力をかけたりして子どもを育てることの問題点が見えてきた時、「褒め育て」が自尊心を取り戻すことに繋がると話題になった。それから「褒める」ことの重要性が叫ばれあらゆる活動がされているが、それを見ながら違和感を覚えることがある。  いわゆる「褒め育て」を軸にして教育を進める

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Happy

私は英語の先生です。 毎日たくさんの子どもたち、大人の学習者の方々と会います。 共に笑い、共に学んで、皆さんが持ってくるいろいろな想いを共有する教室です。  もう十数年この仕事ですが、一日たりともレッスン前に緊張しなかった日はありません。毎回私は万全な受け手でいたいと思っているからです。 自分の悩みや心配事は一旦置いて、みんなの抱えてくる不安やしんどさを学びのエネルギーに変えるのが私の仕事。  そう信じているから。  だから、レッスンの前に気分転換が必要な時は音楽の力を借ります。 特に多くの子どもたちの様々な想いが交錯する小学校の英語ルームで、私はレッスン前によくこの曲を聞いていました。  英語教室とは違い、小学校には多くのものを背負った子どもたちがいました。胸が痛くなる様な話をたくさん他の先生に聞かせていただきました。そんな中自分が出来ることは何だろうとずっと考えていましたが、出た結論は一つ一つの授業で笑おう、ってこと。私はこの50分の授業に心を込めて、子どもたちと笑う時間を共有しよう。彼らの家庭に入ることは出来ないし心の中に手を伸ばすことも当然出来ない。でも、この時間がもしかしたら彼らの心の中の冷たい塊を溶かす力になるかも。そんな想いを込めて。  この曲を聴いて、私はいつも太陽になることが出来ました。  数年後、とある喫茶店に入ったところ私のテーブルを担当した女性が私に「英語の先生ですよね。」と声をかけてきました。 小学校で私の授業を受けたという生徒でした。あれから英語が好きになって、海外留学したんです、と。  小学校の非常勤として二週間に一度、ほんの50分のお付き合いだった子どもたちに「英語=楽しい」が届いていたなら本当に嬉しい。私が知ることのない未来をそうやって伝えてくれた彼女の気持ちに、涙が出ました。  教育って、結果は見えない。見えてはいけないんだと思います。即効性のあるものは危険です。教師の目をくらませてしまうものだから。あたかもその結果が自分の手柄の様に感じてしまうから。  子どもたちの心の中に何か温かいものが残ったのなら、それだけが私が出来ること。この曲はそんな私を「それでいいんだよ。happyだけ考えて、いこう」と励ましてくれるのです。

一緒に考えよう

 以前にも書いたが、私の今年の目標は「自主的な人を育てる」こと。いわゆる「主体性を持って学ぶ人を育てる」という文科省の掲げる目標と内容は同じ。ただ、その本気度は違う。私はかなり本気だ。 「紙がありません」 先週したプリントの続きをしようと思ったら、生徒が一言 「先生、紙がありません」 家に忘れたのか捨てたのか、とにかくプリントが手元にないから一緒にプリントをすることが出来ない、と言いたいのだろう。言わずにジッと座っている子や叱られるかも、と黙ってやりすごそうとする子よりも少

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教える方のハニラミメソッド〜祝:100本目!今、子どもたちに必要なもの〜

私のyoutube動画記念すべき100本目は、私が今社会を見渡して感じることをお話ししてみました。 「学びとは?」というと堅苦しいですが、学びは興味の延長線上にあるのだ、ということを私自身が日々子どもたちの姿を見ながら感じています。  「自分探検」「自分探し」の習慣を子どもたちに。それには○○が必要ですね。

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教える方のハニラミメソッド〜英語教室選びのポイント(子ども編)〜

ここ数年ずっと「英語」が子どもに習わせたい習い事の上位にあります。 小学校での英語の教科化、また社会のグローバル化による「英語」の必要性などから英語教室へのお問い合わせも増えている様です。  そこで、数ある英語教室の中からいかに自分の子どもと合うお教室を選ぶか。そのポイントをお伝えします。10年以上教室を探して見える保護者の方々とお話しした経験から、そしてまた私自身の子どもの習い事を選んだ親視点から、アイデアをシェアします。 ============================ <動画内にあった英語教室を観に行く際のポイント> ① 人数・クラス規模 ② 教師の子どもへの接し方・子どもの反応 ③ 教材:難し過ぎないか・ためになるものか。きちんと説明されたか。 ④ 目的:自分の子どもに英語とどう関わって欲しいか、その教室の指導法がそれに合っているか。  口コミも確かに大切ですが、みんなが良いというからと言ってご自身のお子さんに合うかどうかはわかりません。お子さん視点でご覧くださいね。  皆さんに良いお教室との出会いがありますように。お祈りしています。

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教える方のハニラミメソッド〜怒りとの向き合い方〜

教える仕事や人間関係で、「怒り」のままに行動してしまうこと程怖いことはありませんね。怒ってうまくいくことはないのに、ついつい怒ってしまう。。。 今回は短気で喧嘩っ早かった私が、生徒から「先生って怒らないね」と言われるまでになった経緯をお話しします。 「怒り」をコントロールしたいと思っている方のお役に立てたら嬉しいです。