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MBA生活振り返り2018年3月 〜縁紡〜

こんにちは、組織のChange Agentを目指すMasamiです。

自己紹介はこちらをどうぞ。振り返りシリーズも8回目となりました。折り返し地点となります。3月度は心に残ったOperation Managementについて詳しく記載しています。このクラスは授業のデザインが非常に精巧に作り込まれていました。

また、インドスタディトリップでご縁があったTataグループのブランドマネージャーとのやりとりや、メンターシッププログラムが縁で出会ったメンターとのやりとりについて書いています。縁を紡いでいました。なので縁紡!

さて、ではどうぞ! 読み手にとって、何かしらの気付きがあれば幸いです。

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 学内での活動
第2セメスターは佳境に入りました。必須科目ではManaging Operationが非常に有益でしたので今月はこの科目に焦点を当てて紹介します。

 Managing Operation
全7回の授業で構成される科目でしたが、コースが非常に良く構成されていました。
教授が厳選した全12本のケーススタディを、クラスデスカッションを通じて深掘りし、その結果Process Analysis, Production Processes, Service Systems, Innovation Processes, Supply Chains, Operational Transformationといったトピックを網羅することができました。
また、すべての授業で、以下の3つの内容
1. オペレーションによって如何に価値は創出されているか?
2. オペレーションの効率性はどうか?
3. オペレーションはビジネスモデルと方向性が合致しているか?
を考える訓練をすることにより、どのようなビジネスを見る際にも応用できる俯瞰したものの見方を習得できたような気がします。

また、フレームワークとして
Process Flow Diagram (プロセスフローの理解、ボトルネックプロセスの把握)
The Death Spiral (製造業で売上が減少していく負の循環)
The Product-Process Matrix (製品種類と生産方式の関連)
The Death Spiral in Service (サービス業で売上が減少していく負の循環)
Service-Profit Chain(従業員満足度を高めることにより、結果として顧客に差別化できるサービスを提供できる様子)
Continuous Improvement(改善活動)
Innovation Funnel, Design Thinking (新しいビジネスの仕組みを考える上で、アイデアの創出と収束を繰り返し、前進させていく様)
を自分の引き出しに加える(あるいは補強する)ことができた点が良かったです。
心に残る授業を提供してくださり、感謝しています。

その他の必須科目の状況
 Macro Economy in Global Economy
ある一定の理解を超えると、教授の用意したスライドの意味がわかるようになる瞬間がありますが、中間テストという仕組みによって、無事にその瞬間を迎えることができました。Goods Market(財政政策と関連)とMoney Market(金融政策と関連)との相互作用を表現するIS-LMモデル、金利と為替価格の関係、インフレーションが示すシグナル・・・等々、大きな世の中の動きを察知する為の基礎ができてきました。(それでも世の中には予測できない現象や、その解説は後付け論だろ!というものは多いですが。。。)

 Corporate Strategy
Diversity 論、多角的経営の是非、アジア企業特有の株式持合い習慣の是非・・・等、興味深いトピックが続きました。新しいビジネスを立ち上げる際には、メインストリームのビジネスとは体制を完全に切り分けて、独自の裁量を与える多国籍企業の例など、参考になるものは多いです。
日本のマーケットや企業風土はアジアだけでなく世界規模でも“例外だ”という言葉が多く教授から聞かれました。この発言は、例外マーケットで成功することは、必ずしも世界で通用することではないことも同時に示唆しており、危機感を覚えています。

 Leadership in Asia
アジア特有の文化を踏まえながら、それに適したリーダーシップ像について議論しています。また、これに加えてアジア各国のビジネス環境理解の為に、World Values Survey等の調査結果を元に、各国のPower Distance、Individualism, Masculinityといった複数項目を数値化したテーブルを作っています。ステレオタイプを作ってしまう懸念はありますが、数値で表現することで比較や視覚化が容易となり、ビジネスモデルでの仮説構築に役立つと考えられます。

 Management Practicum(MP)
先日のミーティングにて、進捗報告の後にクライアントから「素晴らしい。君たちはラーニングカーブの変曲点を超えたね」と評価されました。Management Communication Campで学んだことを実践し、Task だけでなく Relationship の目標を常に意識してチーム運営をしてきた甲斐がありました。今ではクライアントのクライアント(顧客)に対して、インタビューをしてさらなる知見を得る機会も提供していただき、それを粋に感じてメンバー全員が非常に前向きにプロジェクトを進めてくれています。顧客のPain Pointを会話の中から探りあてたり、事前調査から想起したビジネスチャンスの仮説を披露して、相手の反応からその可能性を判断したり・・・クライアントからも高度なアドバイスを授かりながら、非常に実践的な経験ができています。残り1ヶ月でプロジェクトを仕上げます。

 学外での活動
 Japan Nightの開催
クラス名からの強い要望を受け、50名を越す規模のイベントを日本人MBA生で企画し、“Japan Night”と称して実施しました。広告代理店H出身の同期のパンチ力のある企画力に助けられ、参加者満足度の高いイベントを企画することができました。(写真あり)

 Tata Sonsとの交流
先月紹介したGIPプログラム(インド)の後、特に印象に残ったTataグループのブランドマネージャーHARISH BHAT氏に対して、お礼とTataグループが持つべきミッションの提案をしたところ、大変感謝されました。同じConglomerateとして、単なる利益追求だけでなく、安定的な雇用の創出や持続可能な社会を目指す弊社の今後の発展も祈願いただき、非常に丁寧な対応をしていていただきました。

 Gobi Desert Challengeへの参加(予定)
4月29日〜5月1日の2泊3日の期間で、中国とモンゴルの国境付近に広がるゴビ砂漠でのサバイバルハイキングに参加することになりました。アジア地区のMBA校から総勢2000名を超える参加者が参加し競います。チャリティー要素が強く、イベントの様子は主に中国で放映されます。現在、本社にイベントのスポンサーシップを依頼している状況です。

 MBA終了後のキャリアについて
NUSMBAにはメンターシッププログラムというものがあり、私はgskのサプライチェーンを担当するAlumni のRuidong Ye氏にメンターになって頂きました。これまでの仕事のこと、家族のこと、MBAを志した理由、これからしたいこと、を丁寧にヒヤリングしてくださり、親身になってキャリアの相談に応じてもらっています。
「あなたの過去の仕事の話をする際の熱量から察するに、あなたは1年半のMBAでいきなり営業や事業部へ身を翻すよりも、まずはエンジニア分野でのマネージャーとして活躍する道が自然なのではないか。そこで成果を出した後であれば、エンジニアとは違うフィールドでもマネジメントスキルそのものはいくらでも転用できる。」
とのアドバイスに妙にしっくりきました。
だからこそ、今しか経験できない、全く未知な分野にチャレンジしようという気にさせていただき、これまた感謝しています。

 プライベート
第2セメスターに入り、Management Practicumに関するミーティングがクライアントやパートタイムメンバーの都合に合わせて土日に開催されることも多くなり、生活のリズムは第1セメスターよりも作りづらい状況です。
自分の生活リズムが一定しないと、家族の、特に子供達のリズムにも良くない影響が出るわけで、どうしたものかと少し頭を悩ませています。あと、1ヶ月でこの不規則な生活は一旦終わるので、なんとか走りきる覚悟でいますが、もっとうまく立ち回る方法もあるような気がしています。



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以上です。

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