絵本「ふなのりのユーラ」 16 カワイミナミ 2023年2月8日 18:44 ふなのりのユーラ ユーラは船が大好き。 大きくなったユーラは、ついに自分の船を手に入れました。 「灯台守をしているとうさんの友達に、荷物を届けてくれるかい?ユーラも小さい頃に会ったことがあるんだよ。途中で道案内を頼んでおくから」 荷物を積み込み、出発です。 「あっ」突然強い風が吹き、帽子が飛ばされてしましました。困ったな。 ゾウが通りかかり、帽子をとってくれました。そして、「途中で食べて」とリンゴをもいでくれました。 船は森の中を進みます。「灯台へ行くには、このまま進んでいいのかな?」 そこへちょうちょが飛んできて、フワッと大きくなって船を背中に乗せました。「あなたのとうさんに道案内を頼まれたのよ」 「ここから先はひとりで行ってね。天の川を進めば、灯台が見えてくるから」 ワニが地球をささえているのが見えます。「わあ、大きすぎて気がつかなかったよ」「気をつけて行ってらっしゃい」 船は天の川を進みます。やがて灯台の光と、灯台守の住む星が見えてきました。 「こんにちは、ユーラです。とうさんに頼まれたものを持ってきました」「やあユーラ。大きくなったね」 「私は宇宙を灯台でてらしているんだ。おや、君のとうさんの本に、古い写真がはさまっているよ」 「若い頃の私と小さいユーラが写っているよ。私も昔は船乗りだったんだ。君は船から降りたくなくて、泣いたんだよ」「僕が船を好きになったのは、おじさんのおかげだったんだね!」 「再会の記念に、あの時の船の旗をあげるよ」 The end. *いつもはストーリー先行ですが、これは描きたい絵から生まれた物語です。 この記事が参加している募集 #私の作品紹介 107,361件 #オンライン展覧会 18,070件 #イラスト #私の作品紹介 #絵本 #イラストレーター #オンライン展覧会 #灯台 #アクリルガッシュ #オリジナル絵本 16 シェアやスキやサポート、ありがとうございます!note会員でなくても♡は押せますので、気にいられましたらよろしくお願いします。 サポート