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ウソを書く

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#古典

虎穴に入らずんば虎子を得ず(ウソ後編)

(昨日か ↓ らウソの続き)  さて、問題の「虎穴(ふーしゅえ)」は、ズバリ字面そのものの…

虎穴に入らずんば虎子を得ず(ウソ前編)

 いまから書くことは概ねウソなのだが――本稿では古代中国の処刑方法のひとつであった「虎穴…

漁夫の利(ウソ後編)

(昨日からウソの続き)  まずは親子丼の派生を見てみよう。  鶏肉と卵を使ったもの以外に…

漁夫の利(ウソ前編)

 いまから書くことは概ねウソなのだが――親子丼の進化がすさまじい。  親子丼と言えば東京…

推敲(ウソ後編)

(昨日からウソの続き)  実はこの「なぜ恋愛には食パンか」という点においては、平安時代中…

推敲(ウソ前編)

 いまから書くことは概ねウソなのだが――「遅刻する食パン少女」は、平安時代にもういた。 …

蛇足(ウソ後編)

(昨日からウソの続き)  他方、先にお伝えした「脚のフォルムがムカデに酷似したヘビ」が、どのように睡眠をとるのかご存じだろうか?  もちろん知るはずないだろう。なにせ本稿は、概ねわたしのでっち上げなんだから。  この多足のヘビは見た目同様に行動も変わっており、睡眠をとるときや休むときには、とぐろを巻かない。多数の脚が邪魔で巻けない。疲れ切った我々がパタリと布団に倒れこむのとほとんど同じような、一直線の体勢になる。  しかし我々と違うところは、ムカデさながらその胴体からみっ

蛇足(ウソ前編)

 いまから書くことは概ねウソなのだが――本稿では足のあるヘビがいた話をまことしやかに騙ろ…

矛盾(ウソ後編)

(昨日 ↓ から続き)  矛と盾のどちらが勝ったのか、後世を生きる我々にとっては非常に気に…

矛盾(ウソ前編)

 いまから書くことは概ねウソなのだが――古代中国の春秋戦国時代には既に、ChangJiangと呼ば…

『宇治拾遺物語』絵仏師良秀02(ウソ後編)

(昨日 ↓ からの続き)  絵の中で炎を永遠によじらせるために、その平成末期に生涯を閉じた…

『宇治拾遺物語』絵仏師良秀02(ウソ前編)

 いまから書くことは概ねウソなのだが――妖怪・火車(かしゃ)は、もう地球をまるごと乗っ取…

『宇治拾遺物語』絵仏師良秀01(ウソ後編)

(昨日から、ウソの続き)  絵仏師は、まさしく「絵仏師良秀」にも出てくる、仏の絵を描いた…

『宇治拾遺物語』絵仏師良秀01(ウソ前編)

 いまから書くことは概ねウソなのだが――かつて仏師になるためには5つの職業をマスター必要があった。  なお、ドラクエの転職システムの話はしていない。  仏師というのは、彫刻家の中でも特に仏像を彫る専門職を指す。海外では紀元前からある伝統的な職業で、日本には仏教伝来とともに仏師という存在が伝わったと考えられている。  仏師は、仏を彫る。  もっとも夏目漱石がかの短編小説集『夢十夜』の第6夜にもあるように、木材を「彫る」というよりは木材から「掘る」感覚なのかもしれないが。