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見てもらえることの歓び

右手の中指の爪の脇に、難治性のイボがある。
記憶にないけど、2年は治療してる。
1月に今の先生に出会った。私は、今の先生に満足している。もう、この先生に委ねる。
この先生との出会い⇩

昨日も治療日だった。
まず固くなってる皮膚を削る。いつもはカミソリで削っていたが、今回は少し固い皮膚が薄かったのでカミソリだと危ないと、ハサミでむしり取るように切られて行った。この作業を見ていると、皮膚科の先生は器用じゃないとできないな…といつも思う。物作りのような繊細な作業だ。

先生は、私の皮膚を真っ直ぐに見つめる。
よく見ないと繊細な作業はできないから。
それが、とてもよく見て、切りすぎないように、でもなるべくたくさん除去できるように、最善を尽くしてくれているのが伝わって来る。最善を尽くしすためによく見てくれる。

除去が終わると、液体窒素を噴射する。
これも他の先生方と違い、よく見て狙う。真っ直ぐ撃ち抜くのを狙うガンマンのようによく見ながら。

もしかしたら一番私に響いているのは、
診察室に入った時の先生の反応かもしれない。
「さあ、どんな感じでしょう…」と、身を少し乗り出して、私という一人の患者を、私であることを分かって迎えてくれるのだ。
これまでの他の先生は、カルテを見て、「あ、イボ患者ね」「あ、ここね」「じゃ、液体窒素やりましょうか」みたいな… どんな奴が来るか分かってなくて、ただの一患者。自分が過去に診た患者なのかどうかも分かっていない。ただ、今目の前に来た症状に対してただ治療をする感じ。だから、よくなってるのかどうか、前とどう違うのかなんて分かってない。寧ろ、こっちに聞いて来る…どの状態が良くなってるのかがそもそも自分じゃ分かんないんだってば!だから診てもらってんでしょ⁉と言いたかった。

イボを、私のイボを、真っ直ぐに見てくれること、私を私と分かって迎え、見てくれること、
これが、心から嬉しい。今も涙が込み上げる。

私が昔芝居をしていたのは、そんな理由もあるのかもしれないと思った。
自分を見て欲しい。
たまに、舞台で、お客さんの全ての視線が一心に私に集まっていることを感じると、とても嬉しかった。

そして、別れた旦那さんのことを思い出す。
私のことを真っ直ぐに見てくれてなかったな…と。それが寂しかった。

私は、真っ直ぐに見て欲しいのだ。

私を真っ直ぐに見てくれる人と出会いたい。
私を真っ直ぐに見てくれる人と一緒にいたい。

だから私は、人を真っ直ぐに見れる人になりたい。人を真っ直ぐに見たい。
それが、一番の礼儀。
一番の尊重。一番の慈しみ。
一番の 愛。

自分のことも、真っ直ぐに、見たい。

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