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1月1日能登の地震報道から生き方を思う

私は東京に住んでいる。
それでも揺れはそれなりで、長かったのがただならぬ感じを受け、テレビを点けた。
間もなく、避難警告や津波警報、大津波警報も出た。
避難警告が出た時、それまで冷静に喋っていたアナウンサーが叫んだ「避難してください❗今すぐ避難してください❗」とても強い口調で、びっくりした。そしてこの口調が大切なんだと分かった。ずっと緊迫感のあるその声で避難を促すのを聞いていると、私はとても恐くなった。
実はご飯を食べている最中で、左手にご飯、右手に箸を持ったままテレビを見ていて、恐さとは裏腹に、いや、恐いからこそ危険を感じ食べないと!と思ったのか、テレビの真ん前でモリモリ食べていた。
そのうち、恐くなって涙が出て来た。
きっと、当事者だったら逆に必死で泣いてられないかもしれない。失礼ながら、自分の住む場所には影響が無さそうだということに、多少ホッとしたのも正直なところだ。

テレビの「命を守ることを第一に考えてください❗」という言葉が、私の思考を押した。

私は半年後に移住を考えている。
そこは、台風が結構来る所だ。本当に酷い時もあったらしい。
例えば、移住してすぐ、台風で自分が死んだとしたら、家族は「移住させなければ良かった」と思うだろうか?私は後悔するだろうか?…と想像した。
私は、「命を守る」ということを考えた。
私は命を守りたいか?
もちろんそうだけど、じゃあ、移住先で災害死する可能性が高かったら行かないのか?と思うと、それは否定した。
私は、命が在ること、命が続くことを大切にしたいのではなくて、
その命をどう使うか?を大切にしたい。
どう守るか?ではなくて、どう死ぬか?=どう生きるか?を。
命の存続を守るのではなく、やりたいことをやってその結果死ぬなら死ね、と。

だから、死を考えて怯むのではなく、自分のやりたいことを守り、つまり移住し、そこで最大限の防災対策を現地の方に教えてもらって備えておこう、と思った。

自分に対してはそうだけど、
家族と離れた後、自分じゃなくて家族の方に災害があって家族が死んでしまったとしたら…さすがに、心臓がえぐられるほど悔やんでしまうかもしれない。勝手なやっちゃ。

被災された方々はどんな心境だろう。

1月1日、めでたい日の、大地震。

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