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星がひとつあれば


星がひとつあれば、いいかも ナ

今まで街灯の少ない地元を離れ、
移り住んだ場所は
「星が見える場所で良かった。」
そう思える場所だった。

1年間、京都に住んだ。
見える星は少なかった。


鴨川デルタでみんなと観た星
住宅街にある家の隙間から見た星
京都御所で観た流れ星
わざと車通りの少ない道を通り見た星

晴れた日は国際会館駅で降りて
宝ヶ池公園を歩いて帰る。

夕日が沈む前の明るい空や曇り空の中に見つける星も、とっておきだ。

ただ綺麗なことに感動する日があれば、
泪で、にじんだ星を見る日もある。
だいすきな人たちとみる事ができた星は、
星を見上げる姿までを切り取った景色で憶えている。


ふと、空を見上げたくなった時に
星が在ること。
ひかるようなウキウキした日に、
まっくらな気持ちの日に、
空に星があるだけで嬉しい。


上を向いて歩こう
涙がこぼれないように
上を向いて歩こう/坂本九

上を向いても涙がこぼれた日はあったし、
上を向いて歩こうと思えたから、涙がこぼれなかった。

街灯が作る影を追いながら歩く夜も悪くない

でも、

上を向いたら
少し気持ちが晴れる。



毎日太陽がしずんで、光が引き立つ空になる。
たとえ、見える星の数が少なくとも
上を向いた時にひとつでも星があったら

いいかも な



……名曲は名曲だ。

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