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「設計料」について、皆様からコメントを頂きました!
先日書いた建築の「設計料」についてのnote↓
ありがたいことに、noteやTwitterで、真面目なコメントをたくさん頂き、非常に勉強になった。
共感してもらってホッとする
まずは、見積を出すときの不安や迷いに共感してくれる方が何人かいて、自分だけじゃなかったんだと、ホッとする。
分かります!私もいつも(これで大丈夫かな…)と迷いながら出してます😅
— 庵(いおり)@水曜日の建築ブロガー (@architect_iori) September 19, 2022
人工の計算って難しいですよね💦
下から積み上げるか、上から考えるか?
建築構造屋さんから頂いたコメントをみると、人によって設計料がばらばららしい。
設計料悩みますよね☺️。
— 建築構造屋さん (@kuuta2014) September 19, 2022
先日同業仲間と飲んだとき、ある実物件の設計料が自分ならいくらで出すか?というお題で話しましたが、全員結構ばらばらでした😅。
その時の話を聞いて、私は随分安めに出していたことに気付きました😅 https://t.co/2XmVQVz1dN
え? どういうこと? と思ったら
実物件である人が出した見積金額に対して、皆は0.5〜1.5倍までばらばらでした。私もバラバラで驚きました😅。
— 建築構造屋さん (@kuuta2014) September 19, 2022
自分の人工優先ならいくらもらえないと困る、となりますし、建物規模と意匠設計の予算から考えると逆算して構造はここまでしか請求できないかな、と思うか。ケースバイケースですが☺️
ああ、たしかに。人工から考えて必要な金額を請求したいし、請求するべきだと思う。しかし現実的にはプロジェクトの予算があって、そこから割り振られた分しかもらえない。
下から考えるか?上から考えるか? どちらの視点も必要だ。
前にいた設計事務所では、お客様の予算に合わせて、作成図面を必要最小限にしたりして調整していた。
㎡単価で計算する場合
設計料の算出について、特に構造設計は、㎡単価で計算している方が多いようだった。
私も現役の時は一人で設計事務所の構造設計を受託していました。
— samu-1611 (@JdudL9) September 19, 2022
構造設計料は設計対象延べ床面積x単価(円/㎡)でした。
適正価格はあなた自身です
40才台〜60才台同じ仕事をしても単価は違って当然です。この単価を決めるのがすごい悩みますよね
参考まで‼️
たしかに、この単価が、すごく悩む。これは技術力や経験によってUPしていくものなのだろうか?
また、㎡単価で計算はするのだけど、必ずしも手間は規模に比例していくわけではない。規模が小さくてもある程度手間はかかる。
それで、下記のようなことを追加で教えて頂いた。
床面積に対する単価ですが、床面積小は単価は高く面積大は単価低い
そのグラフは直線ではなく曲線状に変化させて考えていた事を付け加えさせて下さい。
ケイさんには、下記のようなコメントを頂いた。
地域の相場にもよると思いますが、自分は予め基本設計料決めて、やろうかな考えてます。ちなみにRC造、S造メインで考えてます、住宅規模の小物件だと、作業量一週間程度みて、最低でも25万円程度欲しいと考えてます。狙ってる案件的にゎ500~1000平米規模で平米単価1000円前後で決めました。 pic.twitter.com/sSng3KsDqx
— ケイ (@BG7K0LXUgmDC3ym) September 23, 2022
設計料の表も見せて頂き、ありがたい。㎡単価は1,000円前後だという。
実は、私が参考にしている設計料率表も、床面積✕単価で計算するものだ。単価は600円以下だけど、難易度や形状によって1.5~2.8倍の割増係数をかけるから、結果的に1, 000円前後の単価となる。
それぐらいが、実情に近い相場なのだろうか?
告示から算出する場合
国交省では、設計、監理に係る業務報酬基準を定めている。
特に意匠設計をしている方から、その告示に基づいて計算している、というコメントを頂いた。
この告示があることは知っていたが、小規模な物件では相場より割高になるのではないか?と思い込んでいた。
しかし、きちんと説明すればお客様はわかってくれる、とのこと。根拠が国交省の基準となれば、説得力があるのかもしれない。
もう一度この基準をきちんと勉強し直そうと思う。
見積からこぼれる業務
フリーランス建築士りゅうたろうさんからは、こんなコメントを頂いた。
現在意匠設計で独立を計画しているものです。
— フリーランス建築士りゅうたろう (@f_l_architect) September 20, 2022
設計料の算出表を作ってるのですが、基本は告示を参考にしてます。
しかし、意外に手間取るのは、法適合させる資料の作成の有無、事前協議です。
そういうのってなかなか事前に金額に盛り込みづらい内容かなと思います。
特に意匠設計は、見積金額に盛り込みづらい、目に見えない業務が多いだろうなと思う。 noteでコメント頂いた、たかはしあやこ/㈱つむぐ設計 代表取締役 さんも、見積書に別途項目が増えていくという。
図面が出来上がってからの、変更設計についての追加費用も、一般のお客様には理解してもらいにくい。
いざとなれば、やっぱり値段で勝負?
それでも、なんだかんだ言っても、他社と差をつけたり、仕事を多く受注するには、値段を下げるしかないのでは? と思う。
作業が早くなれば、技術が上がれば、かける時間は短縮→じゃあ安くなるか?というとそうではないですよね。
— ツーバイマン🏠ヒロキ(2x4 構造設計) (@2x4structure) September 19, 2022
だいたい値決め、値交渉は担当しますが
業界の単価、相場を意識しつつ、値引きよりは小回り良い仕事を心がけます
ツーバイマン ヒロキさんは、値引きではなく、小回りよい仕事を心がけるという。
なんというか、痒いところに届く段取りと、意匠デザインとの落とし所探しですかね。
— ツーバイマン🏠ヒロキ(2x4 構造設計) (@2x4structure) September 19, 2022
でも人が動けばお金がかかることは考えといてほしいです。
例えば本来は時間がかかる、少しめんどい調整まで構造屋にふるなら、費用はマシます。
あまり皆さん気づいてないです。
おお、そこまでの域に達するには、私はまだまだだなあと思う。値段よりは仕事の質で選ばれたいけど、まだまだ修行が必要な気がする。
適正価格とは
そして、Takuma Togoさんから、はっとするコメントを頂く。
読ませていただきました。
— Takuma Togo (@Takuma_Togo) September 20, 2022
見積書出す時の不安、分かります!
なぜその金額になるのか説明を重ねて、相手が納得して初めて適正価格と言えるのかな、と思いました。
(いきなり金額だけ出してしまうと、たまに高いねと言われることはあります)
相手が納得して初めて適正価格!
本当にそのとおりですよね。
ここで、お客様への説明をサボっていた自分を恥ずかしく思った。何も説明せずに、ポンっと見積書だけ送りつけていたなー。根拠を付けないのは、ちょっとごまかしたい気持ちがどこかにあった。反省。
これからは、人工や㎡単価などの根拠を添付しよう。その方が相手も安心。設計料の基準をホームページに公開したら、もっと安心してもらえる。
さいごに
今回、設計料について軽い気持ちでSNSに書いたのだけど、この未熟な記事に、皆様から、真摯で、まっとうな意見をたくさん頂き、すごく勉強になりました。(ここに書ききれなかったコメントもあります。)
温かさと優しさを感じます。
本当にありがとうございました。
今後も、手探りながらも、仕事ついて記事を書いて行くので、どうぞツッコミよろしくお願いします。
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