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何者にもならなくていい訳

何者かになりたい、そんなことを思っていた時期がありました。
正確には思っていました。つい先ほどまでは。
こんなことアラサーになっても思っていたなんて、あまりにも恥ずかしすぎます。笑
しかし、同時に気づいたことがあります。

「そもそも何者かになるって、何?」
有名になることなのかもしれないし、仕事で自己実現することなのかもしれない。そこから見える景色はきっと今までのものとは違って、煌びやかなものなのかも…。

でも同時に思います。
「自分じゃないなら意味ないな」と。
常に自分はその場にあります。もう完成された状態です。
何かになるために、余計なものをくっつける必要はありません。
人は、人として完璧な状態で生まれてきました。
だから、他人を羨んでその状態になろうと努力しなくていいのです。
例えば人よりおっちょこちょいだったり、人よりちょっと二の腕が太かったとしても、それを含めて人は完成されているのです。もう生まれながらに完璧な存在として、存在しているのだから。

だからもう、他の何かになろうとしなくてもいいのです。
ありのままで、自分が心地いいと思う方向に身を任せていれば自分の本来の良さが活かせる場所に辿り着きます。
焦る必要もありません。全てが完璧なタイミングでやってきます。

逆説的に言えばこうも思います。
「そのままの自分でいないから、何者にもなれない」
そのままの自分とは、自己嫌悪する部分もある自分も含めてまるっと自分のことです。
そのままの自分でいるから、ピースが合うように必要な人、情報がやってきます。
自分でいなければ、周りの人もあなたが何を求めているか、わからないですからね。

自分でいることを許すことで、初めて自分が社会で確立する。
多分本当に求めていた「何者」は自分だったのではないでしょうか。
遠い理想を求めるのではなく、今此処にいる自分を認めてあげたい。

そんなことを思った、祝日の午後でした。


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