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私が楽しめば、きっと事業になっていく

アートリトリートを知る方が少しずつ増え、
「事業化するの?」「事業化できそうなの?」という質問をいただくようになりました。

アートリトリートとは私が主催している、
美術館でのアート鑑賞を入り口とした
「対話型内観プログラム」です。

経緯や想いをこちらに綴ってます。
ぜひご一読を^^

一応経営大学院も卒業している私としては、
向き合わざるを得ない問いです笑

そして今、私がその問いを聞いて感じるのは
「社会に価値を届けるなら、
"事業"という形が望ましい」という、
自分や世間にあるモノの見方です。

goo辞書で「事業とは?」を引くと、
こんな内容でした。

生産・営利などの一定の目的を持って
 継続的に、組織会社商店などを
 経営する仕事
大きく社会貢献するような仕事

営利性、継続性、組織性、社会貢献性、
あたりが主な要素ですね。

今のアートリトリートの主観的な評価は
営利性△、継続性○、組織性△、
社会貢献性△、です。

  1. 営利性
    経費として鑑賞料や交通費、備品購入費をカウント、利益は出ている(○)
    ただし、一緒に案内をしてくれる方々がボランティアのため、その方々に稼働費をお支払するなら赤字(×)
    →つまり、経費の定義によるので「△」

  2. 継続性
    初回の2022/9/23以降、2023年前半までは2ヵ月に1度、後半は1か月に1度の頻度で実施している。
    →継続性が認められるので「○」

  3. 組織性
    一緒に案内をしてくれる方々とはメッセンジャーグループがあり、「アートリトリートを運営する」という目的をなんとなく共有。
    コミュニケーションもままあるが、法人化はしていないし、雇用も発生していない。
    →芽が出てきている状態なので「△」

  4. 社会貢献性
    日常から離れた空間で自分の価値観や完成を見つめる時間は、忙しい現代都会人の需要は相応にある。普段なかなか「自分のための時間」が取れない人が、「これなら行ける」と参加してくれることもあり、プログラムも満足してくれている。
    →参加者の変化が社会にもたらす貢献は大きいが、影響の範囲は限定的のため「△」

こうみると、完全な事業とは言えないものの
それに近い状態にあると私は感じます。

この4つの観点の中で、私が最も
重視しているのは「継続性」です。

結局のところ続かなければ、
利益も得られない、組織も維持できない、
社会にも貢献ができないからです。

「継続性」は、事業が事業であるための
最もコアな要素だと思います。

じゃあ、継続するためには何が大切なのか。

今確信を得ているのは
「私自身が一番楽しむこと」です。

一見矛盾するようですが、
「私のためになる」ことを
続けていくと、それが結果として
「社会のためになる」と思うのです。

私が楽しければ、きっと参加者も楽しい、
一緒に案内してくれる人たちも楽しい、
関わってくれる人たちも楽しい。

みんなが楽しいと、みんなが接してる家族や
仕事の同僚など、周囲にプラスのインパクトが
波及します。

それを「社会貢献」と、
言ってもいいのではないか。
最近ではそんな考えも出てきました。

アートリトリートを始めた当初は、
メンタルヘルスの重要性の高まりや、
生き方の多様化による自分軸の必要性や、
アート業界の裾野拡大の余地があることや。

いわゆる「社会課題」を解決する一助に
この企画がなってくれたらいいな。
そういう想いが強かった。

もちろん、その想いも消えてはいません。
が、何よりもまず、私が楽しまなければ。

「私」が好きでやっていることなのだから、
「私」が「私」を楽しませてあげなくちゃ。

そのために、試したいことはどんどんやって、
色んな人に協力を仰いで。共感してもらって。

それが嬉しくて、自分に「良かったね」
「ありがたいね」って言って、
さらに色々と動いて。

それを繰り返していたら、1年経ちました。

私にとっては、セルフ・コンパッションの
1つの表現方法でもあったのかもしれません。

事業化はゴールではなく、
結果としてついてくるもの。

その直観で1年動いてきて、
今実感が伴ってきました。

来年のアートリトリートは、
年間スケジュールが見えてきました。
事業っぽい!笑

これからも、「私が楽しむ」ことを第一に
事業になっていくであろう過程を
味わっていきたいです。