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家族ってなに? vol.20 〜大きな事件〜

姉が中学に入り、私の家族の中で大きな事件が起こった。

それは、姉が入学して半年近く経った頃いじめの為に不登校になったのだ。

詳細はわからないが、姉自身自分の意見を言うタイプではなく人の顔色を伺って、なんでも受け入れてしまうタイプだった為言われるがままやりたくもないバレーボール部に入り、クラスでもそのリーダー的人物に振り回されていたのだと思う。

最初の頃は母もなぜ学校に行かないのか理由がわからなかった。

理由がわからないにもかかわらず、父が激怒したこともあった。

でも、行けない理由を聞いて父と母は相当ショックを受けたらしく、学校にすぐさま相談した。

姉は自分のことを積極的に話さないタイプであったため、両親もただの怠けだと考えていたらしい。

だから、事の大きさにだいぶショックを受けたらしい。

でも、詳細は自分自身達では聞かず、先生に聞いてもらいその報告を受けていただけのようだった。

自分で向き合うことが怖いのか、仕事が忙しいからできないのかは知らないが、そんな両親の姿を見て私は少なからずも失望した。


いじめに遭っても、この両親は対面して話を聞いてくれないんだ。

そんなに子供と向き合うのが怖いのか、

と思ってしまった。

すぐ学校に相談してくれたのはよかった。

おかげで姉は担任のおかげで部活も辞め、クラスでも席順を気使っていただいたり、家まで迎えに来てくれたこともあった。

そんな教師の反面、両親は向き合うことが怖かったのか学校の事もあんまり聞かなかった。

その後姉はクラス替えもあり普通の学校生活を送れるようになっていった。


姉が不登校になったのはとても大きな事件で私も大きな衝撃を受けたが、家族の対応をみて思った。

「この両親は子供の話をろくに聞いてくれない。向き合ってくれない。姉はたまたま良い教師に巡り会えてそういう対応してくれたけど、もしそうでなかったら自分で解決しないといけないのか」


そんなこんなで家にも不調和音が流れ始めた頃、祖父母の家でも不協和音が流れ始めていた。

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