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LA⇔日本健康運と仕事運〜辛酸なめ子の「LAエンタメ修行 伝聞録」

まだコロナ問題が大きくなる前に、日本に仕事で帰ってきているMutsumiさんと久しぶりにお会いしたら、いい女度がさらに増していました。仕事も私生活順調で運気が高まっているみたいで、お話を伺いながらあやからせていただきたいです。

「単身赴任で戻ってきて、化粧品関係の仕事やA24の新作映画『WAVESの宣伝関連の仕事をしています」とのこと。『WAVES』は『イット・カムズ・アット・ナイト』のトレイ・エドワード・シュルツ監督が手がけている話題作。

「すごく細かい照明の演出で、光と色で人の感情表現しようとしている作品です。ストーリーはガツンと来るんですけど、新しい発見があるので2回、3回と観たくなります」とのことで、かなり期待感が高まります。何よりA24と仕事されているというのにも仕事運の高まりを感じます。

でも、そんな仕事運と反比例するように健康運の不安もあり、検査のため日本に戻ってきたという事情もあるそうです。

「実はちょっと体壊しちゃって……。うちはもともと遺伝子最強なんです。父方も母方も長寿で癌になる人もいない。私も自己管理は徹底していて毎年婦人科検診を受けていたんですが、子宮頸癌の検査をちょっと2年間開けちゃったんですね。そしたら精密検査で呼ばれてしまい……。その検査とほかの仕事、すべてのタイミングが合って日本に呼ばれた感じです」

会社員とかではないのに毎年検査を受けられるとは健康意識が高いです。やはり社長の責任感からでしょうか。検査結果は、まだ癌にはなっておらず経過観察とのことでひとまず安心しました。

「この2年でストレスで免疫が下がったっていうことですよね。やっぱりか、という思いでした。仕事をがんばりすぎたんです。充実して楽しかったんですけど、最近ちょっと見失っていたんです。やりたいことは一通りやってしまったので、◯◯がしてみたい、という欲も尽きるわけです。何をモチベーションにするか、この2年間模索していました」

その気持ちはわかります。10代の頃のような勢いや認められたい欲もなくなってきて、焦りを感じつつもやることに追われる日々……。そんな時は立ち止まって休暇を取ったりしてリセットすれば良いのかもしれませんが、働き癖がついていて休み方もわからなくなってしまっています。

「アメリカ移住や、家族が亡くなったりして、心も体も休憩する暇がなく、低空飛行な時期でした。そこで身体に出たんですね。でも、ひどくなる前に気付けて良かったです。無理は良くないと実感した数ヶ月でした」

実体験で判明した意外な健康回復法とは……

体調が悪くなった時、Mutsumiさんは自主的にある行動を取って、自分を鼓舞したそうです。

「11月に帰国した時は仕事の営業や決算作業も一切やらず(笑)、今まで忙しくて会えなかった人に3週間、会うだけ会ってみたんです。昔中良かった人、お世話になった人、何年も会えなかった友人など……。1、2時間だけの短い時間でしたがみんなすごく喜んでくれました。それを重ねていったらめちゃくちゃ元気になったんです」

そんな健康法があったとは。私など久しぶりに友人に連絡したら何かの勧誘だと思われそうですが、そうならないのはMutsumiさんの人徳とコミュ力です。

「毎晩のように飲んで数時間しか寝てなくてもとにかく元気で。メンタルが活性化したからでしょうか。会った人たちからも、楽しかったとか言われて嬉しかったです。会った人が笑顔になるのが嬉しくて、仕事で全力になるというより、目の前の人に全力になりたいって」

そういう思いに切り替えたら、なぜかやりたかった仕事が次々入ってきたとか。逆に経済的なことばかり考えて、お金を追い求めたら逃げていってしまうのでしょう。それより人の幸せを考えることで仕事に恵まれるという……。理想的な境地です。仕事は人との縁が運んできてくれます。

「今は何も不安がないんです。絶対大丈夫だろうなと思っちゃうんですよね」と話すMutsumiさん。そんなポジティブな境地のところすみませんが、今回日本で病院に行ったのは、やはりアメリカの病院の治療費が高額だからでしょうか。

「半端ないんじゃないんでしょうか。アメリカで医療費を払うのは現実的じゃないから、日本で引き続き国民健康保険に入っています。一応アメリカにも保険があって、自分で入らないとならないのですが、安いものは1万円台から。いろんなプランがあります。若い世代に人気のプランは、ちょこちょこした病気では自費でお金がかかるんだけど、高額治療には保険がきくというもの。自己管理して風邪とかひかないように気をつけなければなりません」

そんな風に気をつけていても、予測がつかないのが突然の不調。
「去年、銀歯がスポッと取れちゃったんです。その銀の詰め物を持って歯医者に行ったら、掃除するでもなく薬をつけるでもなく、セメントで付けただけで3万円でした。ほんの5分で3万円ですよ」

分給6000円……アメリカのお医者さんが豪邸に住めるわけです。ハワイで豪邸街を見学した時、コーディネイターさんにどんな人が買えるのか聞いたら、医者や弁護士、金融系のエグゼクティブが多いと言っていました。

「アメリカ在住の友人が虫歯になったんですが、治すのに10万円以上かかるので、飛行機のエコノミーチケットを取って日本の歯医者で治療していました。虫歯ならまだしもアメリカで大きい病気になったら恐ろしいです。知り合いの不動産屋の男性が、アメリカはお金持ってて健康だったら最高の国だと言ってました」

アメリカ人はもともと肉体的に強靭そうですが、ちょっとした不調は自分でなんとかする強さを感じます。先日ハワイに行った時、ニキビを自分で処置する「ブラミッシュキット」というものがたくさん売られていて驚きました。

「医療費が高いので自分でなんとかする、というのはあると思います。薬局で買える薬もあらゆる種類があって強いです。傷を止めるシールもいっぱい売ってますよ。縫うような傷でも病院に行くと高いので、自分でなんとかする、というパターンが多いです」

アメリカに住んだら心も体も鍛えられます。パワーアップしたMutsumiさんは、さらに無敵な存在になっていきそうです。


A24新作映画『WAVES ウェイブス』近日公開
傷ついた若者たちが、新たな一歩を踏み出すまでを鮮烈に描く希望の物語
超豪華アーティストによる31曲が全編を彩る。ミュージカルを超えた<プレイリスト・ムービー>

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