Vol.35 サヨナラおっぱい 〜息子が2歳8ヶ月で卒乳した話2/3
前記事の続き。
息子が2歳8ヶ月で卒乳した。これはかなり遅い方だ。日本では「断乳」の平均が1歳〜1歳半、「卒乳」の平均が1歳半〜2歳と言われている(※以後,面倒なので両方合わせて「離乳」と表現させて頂く)。2歳以降で授乳している人は全体の3%だそうな。実際私の周りでも見たことがない。まだ授乳してるんです〜と言うと何かいけないものでも見たかのような顔をされる。そんなここ1年だった。
では何故、そんな思いをしてまで私が授乳を続けたか? 簡単にまとめる。
(注:ここではあくまで母乳前提に話をしている。粉ミルクはまた別だ。)
【早く離乳させなければいけない科学的根拠が無いから】
私もそれなりに悩んだ。小児科医にも助産師にも相談した。しかしどちらも「別に無理して止めさせる必要はないですよ〜」だった。
●長期間授乳することによって発育に影響を及ぼすことはない。
●と言うか世界の離乳平均は4.2歳である。
●人類学的にヒトが3〜4年母乳を飲むのは自然なことである。
●むしろ子供の精神の安定に繋がる。
というプロフェッショナルからの回答だった。詳しく書かれたサイトも見つけたので興味がある人は覗いて欲しい。
【息子が幸せそうだったから】
息子は発達障害だ。普通の子供より外部刺激への抵抗が強い。慣れない場所に行っては怖いと泣き、慣れない人に会っては怖いと泣き、慣れない物を見ては怖いと無く。そんな子だ。最近は療育の訓練によりだいぶ改善されたが、一時は本当にひどかった。良く言えば「繊細」、悪く言えば「ビビリ」、それがうちの子だ。常に心の中で何かと戦っている。そんな息子の一番のよりどころがおっぱいだった。授乳中の息子の顔を見て欲しい。本当に幸せそうだ。流石に己れの乳輪を晒す訳にはいかなので〝その瞬間〟はアップ出来ないが、これは腹一杯飲んで満足し、私の腕の中で寝落ちする生後8ヶ月の息子である。うぅ・・・可愛い・・・
結局この顔のまま2歳8ヶ月まで乳をくわえていた。色々書いたが最終的にはこれに尽きる。親として、この子から無理に乳を取り上げることは出来なかった。自分の中でもこの幸せそうな顔を見るのが大変な子育ての中で一番の癒しだった。
以上、私が外部の圧力に負けず2年8ヶ月授乳を続けた理由だ。しかし母乳育児には大変な部分もありまた思う所も色々あった。
次は「おっぱいシリーズ」最終回としてそこらへんに触れたいと思う。お付き合いの程を。
【猫ムスメより】
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