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20,03,25。私を構成する5つのマンガ

Twitterで盛り上がっている「私を構成する5つのマンガ」

タイトルバックに画像を貼り付けましたが2冊目の「デビルマン」の画像が用意されていないらしく空欄になっています。何たることか。

他のSNSでは詳細を語る事が出来ませんがnoteなら可能なので一冊づつ思い出を書いてみたいと思います。

①「鉄腕アトム」

小学校低学年時にはサンコミックス版が家に置いてありました。
親戚の方に頂いたと聞いた記憶がありますが人生最初のトラウマンガとして相応しいビンテージ中のビンテージでしょう。

今でこそ「漫画の神様」の手塚治虫大先生ですが、その作品は決して文部省推薦的な物ばかりではありません。当時の自分のような初めて夢中になってマンガを読む読者にとっては後の性癖を決定付けてしまうような描写が結構あったりします。

SF漫画の金字塔であるアトムに幼い頃に出会えたのは後の自分の人格構成に大いにプラスだったと思いますが、ウランちゃんが悪役ロボの攻撃にボロボロにされてしまうシーンに幼いながら今まで味わった事の無い心のざわつきを感じ、何かを刺激され開発されたような気がしたものです。

②「デビルマン」

自分と同年代のマンガ野郎どもにとって正に最強のトラウマンガでしょう。
おおむね正統派のヒーロー物だったTVアニメ版とは大違いのストーリーは少年漫画の金字塔であり永井豪大先生の大傑作でもあります。

悪のデーモン一族と戦う正義のデビルマンという描写はほとんど無く、後半の「守ると誓った人間達」に最愛のヒロインを嬲り殺しにされてからの展開は多感な読者たちにどれほど影響を与えた事でしょう。

③「11人いる!」

言わずと知れた少女漫画界の巨頭萩尾望都大先生のSF漫画の名作です。
少女漫画界で確固たる地位を築きながらもハードなSF漫画も数多く発表されている萩尾望都先生の魅惑のストーリーと、ヒロインであるフロルの両性具有でオレっ娘というキャラ設定に恋焦がれる事になり、さらに魅力UPな続編と共に何かを刺激され開発されまくりでした。

④「気分はもう戦争」

劇画を変えた男大友克洋大先生の名作です。のちに「アキラ」で決定的な名声を得る事になりますが、自分にとっては10代最後の頃に出会ったこの漫画のインパクトのほうが強烈でした。

リアルなのに余白の多い背景やダイナミックなのにコミカルな描写は正に劇画の新時代を感じさせてくれる作品として強く印象に残っています。

⑤「覚悟のススメ」

山口貴由大先生の代表作で有りほとばしる情熱が溢れまくりの名作です。
当時30代半ばに差し掛かっていた自分にとって「己が猛烈に魅かれるマンガ」がどんな作風であるかをはっきり自覚するきっかけになった作品です。

作品から溢れかえる何かがその熱量ゆえ逆にほのかな悲しさすら漂わす。
自分が今まで魅了されてきた多くのマンガはそんな作品が多かったように思います。

今回のタイトル通り、自分を構成してきたマンガは5冊ではマジで足りません。そしてもはや壮年と言われる年齢に差し掛かった今でも新しい作品、作者との出会いに相変わらず胸をときめかせまくりです。

これからもほかの趣味同様、死ぬまでマンガを愛し続ける事でしょう。
有名無名を含むあまたの創作者の方々に幸多からん事を!


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