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20,06,06。動画でお勉強⑤

クラシックギター曲で知名度、難易度共に高い事で知られるアルハンブラ。
チャレンジしては見たものの結局投げ出してしまう方も多いのではないでしょうか。

ご存じの方も多いと思いますがこの曲、左手の難易度は高くありません。
演奏リズムも緩急は無く、音に強弱は必要であるものの譜割通りに演奏しても味気ない印象にはなりません。

難易度をぶち上げているのは右手のトレモロ奏法以外の何物でも無い事は多くの方が語られている通りです。

今更自分がトレモロ奏法についてあれこれ語ってもnoteの無駄使いと思われますので省略させていただきますが、要はトレモロ奏法さえスムーズに出来れば比較的楽に有名曲をモノにできるという事になります。なると思ってました(笑)

クラシックギターを始めた時、ベースを弾いていた所為で親指人差し指中指でピッキングする事に関して苦労したことはありませんでした。厳密に言うとベースとギターでは指弾きのニュアンスが少々違うものの、通常の曲であればこの3本の指で大抵対応できます。

ベース奏者でもBilly Sheehanのように薬指まで使うプレイヤーもいますが特に必要性を感じなかった為、薬指までピッキングに用いる練習はクラシックギターで初めての体験でした。

たぶん自分だけではないと思いますが、薬指の野郎は聞き分けの良い人差し&中指に比べて小気味よく連動してくれないようです。

トレモロ奏法の解説動画もyoutubeにたくさんUPされていますから色々見て回りましたが、どの動画の先生も「出来ている事を単にゆっくり再現しながら解説しているだけ」な事が多く「それが出来りゃ苦労しねぇよ!」になりがちです。

自分がトレモロ奏法をモノにするために自らに律した事は「先に進まない」でした。一小節単位で曲を区切り、ある程度のスピードで弾けるようになるまでは先に進まないようにしていました。

短いフレーズを繰り返し練習する事になりますからそればかり練習を繰り返す事はせず、完成まで一年以上かける事も覚悟して他の練習の合間に少しづつ弾く事を心がける事で飽きたり諦めたりする事無く現在「おっアルハンブラですね」と言われるレベルまで弾く事が出来るようになっています。

https://www.youtube.com/watch?v=Hel3j4TQdAs

ちなみに練習時に参考にさせていただいたのがこちらの動画です。
クラシックギターメーカーのCordobaがUPしている動画ですが、ここの動画は奏法解説も豊富で商品解説代わりに有名曲の演奏動画を上げてくれます。カメラアングルも研究用に最適で大変参考になる有難いブランドです。

まだまだ高名な奏者の演奏に比べると噴水の勢いが足りない印象の自分のアルハンブラではありますが最近「メトロノームでハーフスピードでの練習」を取り入れるようになった事で「弾けていると思い込んでいた部分のチェック」が出来るようになり結構いい感じになって来ました。老後の嗜みとして始めたがゆえに「昨日より1mmでも上達できればそれでOK」とのんびり続けてきた事が投げ出さずに済んだ理由かもしれません。

次回は「短い曲ながら弾きこなせればかなり調子に乗れる曲」Tango en Skaiについて書きたいと思います。



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