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23,04,28。個人配送業の過酷さ②

ネットショッピングが現在の様に一般的では無かった頃、自分がルート配送及び個人向けの宅配業務を傭車として受けていた時の一日のタイムスケジュールはこんな感じでした。

AM06:00 営業所到着。当日配送する荷物の荷捌開始。
AM08:00 配送作業開始。担当エリアへ出発。
PM18~20:00 特別な追加業務の無い限り当日の配送業務完了。営業所へ戻り伝票処理及び翌日の準備。

当時すでに赤羽在住でしたが傭車として荷を受けていた営業所は木場に有りなおかつ担当エリアは蒲田~羽田地区。朝は暗いうちに自宅を出発し、上記のメニューをこなして帰宅するのは毎日22時過ぎでした。

現在の配送業者は個人向けの宅配専任であろうと思われますが、当時でも
会社や商店と違い届け先の在宅が確実では無かった個人向け宅配はストレスの元。いかにエリアが限定されるとはいえ届け先に不在再配が続くといつまでたっても積み荷が減らずイライラさせられた記憶があります。

宅配ボックスや置き配という当時には無かった受け取り方法が採用されてはいるものの現在の宅配業務があの頃に比べて楽になっているとは到底思えず
今の仕事が契約変更となり多くの同僚が去った時、自分も新しい仕事を…
と考えないでもなかったのですが、再び個人配送業をとは少しも思いませんでした。

自分の仕事も委託契約で受けている以上、軽作業ではあるものの交付された作業はいかに悪天候であろうと体調が悪かろうとその日のうちに完了させる必要があります。

仲間内でよく言っていたのは「骨折か入院でなければ当欠は無理だよね」で実際つい先日もマジ痛風の発作が出ても痛み止めを服用して現場を回り当日の作業を完了させました。

個人的な性格云々もあるとは思われますが先日の「道に指先」事件の詳細を知った時思ったのは「今時の個人配送業者は指先を切断するケガを負っても当日の荷を捌く事を優先しなければならないのか…」という驚きでした。

我が家にも時々amazon等の荷物を届けに宅配の方が来る事が有りますが
現在の個人宅配業の過酷さが容易に理解できるが故「ご苦労様です」の一言は必ず伝えるようにしています。

コロナの影響が落ち着きを見せつつある現在でも個人向けの荷があふれているであろう宅配業界。過酷な割に決して儲かる訳では無い実情も良く知っているだけに現場の方々の苦労とその行く末に暗澹たるものを感じずにはいられないのでありました。

 


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