20,07,10。私の愛したアルバム⑭
今回のアルバムは自分がギターを始めて間もない頃に聞き込んだ一枚です。
カッコ良くてビギナーでも耳コピが可能でなおかつ覚えやすいコンパクトな曲揃い。76年発表にリリースされたKISSの5枚目のスタジオアルバムです。
KISS「地獄のロックファイアー」(Rock and Roll Over)
1 いかすぜあの娘 - I Want You
2 燃える欲望 - Take Me
3 悪魔のドクター・ラヴ - Calling Dr. Love
4 熱きレディズ・ルーム - Ladies Room
5 激烈!ベイビー・ドライヴァー - Baby Driver
6 愛の絶叫 - Love 'Em and Leave 'Em
7 情炎!ミスター・スピード - Mr. Speed
8 悪夢の出来事 - See You in Your Dreams
9 ハード・ラック・ウーマン - Hard Luck Woman
10 果てしなきロック・ファイヤー - Makin' Love
こうしてnoteにUPする為に曲目をコピペすると改めて感じますが、邦題の命名者の悪ノリには目を見張るものがあります(笑)
LP時代でもA面B面合わせて10曲収録ですから4分に至る曲が一曲もありません。明るく明快なアメリカンハードロックの名盤と言えるでしょう。
KISSのアルバムで初めて聞いたのは前作「Destroyer」でした。もちろんカッコいいと思いましたがロックビギナーだった当時の自分にも分かる程オーバープロデュース気味で本作程スカッとしてはいませんでした。
本作がリリースされる前にDestroyer以前のタイトルも視聴済みでしたがギターをコピーしたくなったのはライブアルバム「Alive!」位で1stアルバムに至っては「これがKISS?」だった程。
耳コピを続けてようやくパワーコードやリフ位であれば合わせられるレベルになってきた矢先にリリースされたのが本作で、発売前から噂されていた通り「スタジオライブに近いくらいシンプルなギターロック」な仕上がりにギター小僧だった自分はひとたまりもなくもう夢中です。
もともとKISSはギター中心のロックバンドですが世界的にブレイクする前の3枚のアルバムはDestroyerや本作に比べると少しもっさりした印象でした。
バンドとして名を馳せるようになってどことなく洗練されつつも明快なナンバーのみで構成された本作は「ギター弾き始めの小僧」にはうってつけだった訳です。
当時はまだテンポの速いソロのコピーは怪しいレベルでしたが、サイドギターパートやリフに関しては収録曲全てを弾いてみた覚えがあります。
アルバムをテープにダビングして安いラジカセで何度もキュー&レビューを繰り返しながらギター片手に音を探っていた頃を懐かしく思い出す「ギター小僧だった頃に愛した」一枚なのでした。
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