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20,07,16。私の愛したアルバム⑳

今回の「私の愛したアルバム」はとある理由でヘビーローテーションで聞かざるを得ない環境に居た為、繰り返し聞くうちにその良さに気付き愛する事になったアルバムです。

もうすぐ二十歳になろうかという頃、自分は某貸しレコードチェーンの本部で働いていました。各店舗に発送する新譜レコードの管理と共に参入したオーナーの新規オープン店舗の開店準備も担当していたのですが、とある新店舗の開店準備のスタッフとして出向した際にその店のオーナーが当時出たばかりだったCDデッキを客寄せの意味も込めて購入していたのです。

当然お店にかかるBGMはそのCDデッキから流れる曲なのですが、CDが出たばかりですからまだまだCD化されたアルバムは少なく、確か3枚ほどのアルバムを繰り返しかけていたように記憶しています。繰り返し聞くうちに好きになったのがこちらのアルバムです。

       エイジア/詠時感〜時へのロマン(Asia/asia)

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1 ヒート・オブ・ザ・モーメント"Heat Of The Moment"
2 時へのロマン "Only Time Will Tell"
3 孤独のサヴァイヴァー"Sole Survivor"
4 ワン・ステップ・クローサー "One Step Closer"
5 タイム・アゲイン "Time Again"
6 この夢の果てまで "Wildest Dreams"
7 ウィズアウト・ユー "Without You"
8 流れのままに "Cutting It Fine"
9 ときめきの面影 "Here Comes The Feeling"

「三分間のプログレの奇跡」と称される世界的ヒットとなった82年発表Asiaのデビューアルバムです。

80年代を代表するヒットアルバムですがAsiaの結成が噂された時には全く期待されていませんでした。70年代が終了する時期の音楽シーンはパンクの台頭からニューウェイブと称される音楽へ変化して行く時期で、時代の移り変わりとともに解散及び活動停止状態となった大御所プログレバンドのメンバーが集結したAsiaには「いまさら何を?」な印象が強く、音楽誌の扱いも冷淡な予測記事が目立っていました。

何しろメンバーが在籍していたバンドがYESにKing CrimsonにELPですから
「この時代にどんな大作を作る気?」と言われるのも無理はありません。

デビューアルバムは元King CrimsonのJohn Wettonと元YESのSteve Howeの二人が主導する形で制作されましたが、プログレの大御所である二人の共演はまるで化学反応の様にそれまでとは違った曲風の変化を見せるのでした。

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