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23,01,13。Jeff Beckの思い出①

昨日に続いて12日に急逝した天才Jeff Beckの話です。

Jeff Beckの作品に関してはその音楽を耳にして興味を持ったというよりzeppelinにハマってJimmy Pageの若かりし日のエピソードで存在を知り、それほどの天賦の才を持つギタリストならば聞いてみなければと思った事がきっかけでした。

まだJimmy Pageがスタジオミュージシャンとして本格的な活動に入る前、ライブハウスのブルースセッションに飛び入りしていた頃にガールフレンドから「あなたと同じくらいエレキギターの虜になってる子がいる」と紹介されたのがJeff Beckと知り合うきっかけだったとの話。

当時Jeff Beckは経済的な理由で思うようなギターを購入する事が出来ず、○○って来たパーツを組み合わせた手作りギターで練習していたとの事でしたが、父親の協力の元本格的にギターを製作したBrian Mayとは違い結構いい加減な作りで雑に打ったフレットゆえのピッチの合わなさを弦をベントして無理やり合せていたとの逸話が妙に微笑ましかった事を覚えています。

思えばJeff Beckサウンドの特徴の一つであるビブラートはそんな原体験が元だったのかもしれません(笑)

すぐに仲良くなった二人ですがJimmy Pageがスタジオミュージシャンとして活躍するようになっても譜面が苦手だったJeff Beckはバリバリのアマチュアギタリスト。そんなJeff Beckが世に出るきっかけとなったYardbirdsへの参加はEric Claptonの後任として参加を要請されたものの、もっとスタジオでお金を稼ぎたかったJimmy Pageの紹介があったからでした。

最初はぼさぼさ頭にむっつりした印象で「大丈夫かコイツ…」だったJeff Beckですが演奏を聴けば当時からただ物ではない感満載だった訳ですぐにバンドをけん引する存在として頭角を現すようになります。

イントロを聞いただけでもその個性あふれる音色&フレーズにびっくりな
「Heart of Soul」です。もともとシタール奏者に弾かせるつもりだったそうですが西洋風のビートにうまく演奏を乗せる事が出来ず、見ていたJeff Beckが「こんな感じ?」とあっさりシタール風味に弾いて見せたとの事。

めでたくYardbirdsの一員として迎い入れられたJeff Beckが最初のツアー後に
「これは君の物だ」とJimmy Pageにプレゼントしたテレキャスターがのちの
「ドラゴンテレキャスター」となるのは有名な話。

Jeff Beckの話はまだまだ書けそうなので数回に分けて書こうと思います。


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