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自分の可能性を最大限に伸ばす方法

易者の高橋南北です。

「自分はもっとできるはずなのに・・・。」
「自分の可能性はこんなものじゃない」

こういったことを考えたことはありませんか?

根底にあるのは成果を出せるような資質が欲しいという願望です。
当たり前のように行動し、当たり前のように良い結果を出せる人になりたいとみんな思っているものです。


そのような人間になるにはどうすればいいのでしょうか。今回は自分の可能性を最大限高める方法についてお話しします。

この話を理解するためには行動に対する動機の効果を知る必要があります。


自分を常に高めてくれる動機


子供の教育に例えてみましょう。「勉強しなさい」と子供に言うことは、時には効果が薄いことがあります。子供たちは、言葉よりも行動を通じて学びます。

親が子供に向けて「勉強しろ」と言う一方で、親自身がテレビを見たり、家で酒を飲んでくつろいだりしている姿を見せると、子供たちは「なぜ自分だけが勉強しないといけないのだろう」と疑問を抱きます。

なぜなら、親が勉強しないのになぜ子供が勉強すべきなのか、その理由が不明確だからです。しかし親が家事の合間に勉強している姿を見せていると、子供は自然と勉強することを身につけるでしょう。

親が言葉ではなく実際の行動で示すことが、子供にとっての最も効果的な教育方法です。子供たちはお手本を求めており、そのお手本が自分の親であることは特に重要です。

しかし、親が子供の疑問に答えられない場合、効果は半減します。子供がなぜ勉強しなければならないのかについて、親が説明しない限り、子供たちはその重要性を理解しません。親が勉強をすることの意義を伝え、その価値を子供たちに示すことが重要です。

勉強の目的は、知識を増やすだけではありません。勉強を通じて、何かに熱中し、集中するためのトレーニングを受けることができます。

知的な判断力を養うことも重要ですが、それ以上に大切なのは何かに打ち込む力です。子供のうちから勉強という習慣を身につけることは、将来の成功につながります。

つまり、子供にとって勉強はさせられるものではなく、自ら進んでやるものであると思う方が効果が高くなるのです。

2種類の動機


何かに打ち込む力の根底には、常に動機が存在します。

動機には自発的動機外発的動機の2つの種類があります。

自発的動機は、自分からやりたいと思う動機であり、充実感や喜びによって駆動します。

外発的動機は、外部からの要求や命令によって行動する動機であり、一時的で持続性に欠けます。

子供たちが何かに打ち込むためには、できるだけ自発的動機を育てることが大切です。

しかし、自発的から外発的な動機に移行することがある点にも注意が必要です。

例えば、友達と原っぱでサッカーを楽しんでいた子供が、部活に入って大会で優勝を目指すと、楽しみが減少し、外発的動機が介入する可能性があります。そして、好きでやっていたはずのサッカーがいつの間にか苦になります。苦を感じながらやる物事には良い結果が待っているとは言えません

同様に、勉強が好きで自主的に行っていた子供を見て、勘違いした親がインセンティブとして「次のテストで良い点を取ったらゲームを買ってあげる」と約束をした瞬間、外発的動機が発生し、勉強の楽しさが薄れることがあります。

本来子供は楽しいから勉強をしていたのに、良い点を取らないと自分にメリットが無いという条件を突きつけられることによって却って苦痛を伴うことになるのです。

これは大人も全く同じです。

会社でも社員が楽しく仕事をしていたのに、インセンティブが導入されると、自発的な動機が失われ、業務の質が低下するケースも見受けられます。

では、どのようにして打ち込む力を発展させ、自発的な動機を育てることができるのでしょうか?

それには、人間の原理原則を理解し、体験と経験を積む必要があります。


トライしてエラーをすることを楽しむ


ずっと同じことを続けていても、新たな発見や成長は期待できません。したがって、様々なことに挑戦し、経験してみることが重要です。一つのことを長く続ける場合でも、その中で変化を取り入れることが大切です。


例えば、趣味のピアノ演奏を続けている場合、新しい楽曲に挑戦することや、アンサンブルを組んで他の音楽仲間と演奏することで、新たな刺激を受けることができます。

このような変化を通じて、自発的な動機を保持し、打ち込む力を発揮することができます。

友人の子供の場合


私の友人の子供は自発的な動機を持つ素晴らしい例です。

彼女は小さな頃から絵を描くことが大好きで、親に勉強を強制されることなく、自分からアートの世界に没頭しました。親である私の友人は、彼女が絵を描くことを褒めまくり、絵の材料や教室に通うサポートを提供しました。

しかし、彼らは決して子供に「学校の勉強も頑張りなさい」とは言いませんでした。彼らの子供は自発的な動機を持って、絵を通じて自分の表現力を発展させ、多くの賞を受賞するほどの才能を持つ若いアーティストに成長しました。

一方で、もう一人の友人の子供は外発的な動機に頼っていました。

彼はサッカーが大好きで、友達と楽しくプレイすることを楽しんでいました。しかし、ある日、地元にあるプロチームの傘下のジュニアチームに入団し、コーチから「優勝すれば特別な賞品がもらえる」というインセンティブを与えられました。

彼は優勝を目指すことが重要になり、楽しみが競争とプレッシャーに変わりました。

結局、外発的な動機に頼ることで、彼のサッカーへの情熱は薄れ、プレイの楽しさが失われてしまったのです。

まとめ

自分の可能性を最大限に伸ばすためには、自発的な動機を育てることが重要です。

親や指導者は、子供や部下に対して外発的な圧力や報酬をかけるのではなく、自発的な興味や情熱を引き出すよう努力すべきです。

つまり、自分で自分をコントロールする必要があることを理解し、自分に対して楽しいと思えるような報酬を常に用意し続けることです。

また、新しい経験や変化を取り入れることで、自己成長を促し、打ち込む力を養うことができます。子供たちには、自分自身の内から湧き出る動機を見つけ、それに従って行動することの大切さを理解させることが、将来の成功への鍵となるでしょう。


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