僕たちには「アート思考」が必要だ。
最近よく目にする「アート思考」というコトバ。
「アート思考」に関連する本は多いですし、
記事やセミナー、ツイートなどでも目立つようになってきました。
「アート思考」とは、どういう考え方なのか。
また、それがどうして今、注目されるのか。
かんたんに紹介したいと思います。
「アート思考」とは何か
「アート思考」には、これといった定義はありません。
ざっくり言うと、芸術家的な考えのプロセスです。
文芸、絵画、彫刻、音楽、演劇、映画…。
芸術の表現方法は様々ですが、
そのおおもとにあるのは、
芸術家自身の内側から沸いてくる強いメッセージ
です。
そのような、伝えたい何かを表現するために、
絵や文章や音楽があります。
強く伝えたいと思うほどのエネルギーあるメッセージは、
芸術家自身の価値観、生き方、信念、生きがいといった自分の本質
に根付いています。
芸術家が何かを創作するとき、
常に自分の本質と向き合います。
この自分の本質を深くみつめるプロセスを、「アート思考」と言います。
なぜ今、「アート思考」なのか
アート思考の反対にあるコトバとして、
論理的思考が持ち出されることが多いです。
ある問いに対して正しい答えを導きだす能力で、
日本の学校教育は、この思考力を高めることに力をそそいできました。
たとえば、テストの問題には、必ず正しい答えがあります。
論理的に考えることで、正解にたどり着くことができます。
では、これがビジネスだったらどうでしょうか?
競合する10社が同じ課題に向き合ったとします。
論理的な思考で導かれる10の策は、似たり寄ったりする可能性が高いです。
でも、これでは、他社と差別化ができていないですよね。
だから「アート思考」が大切なんです。
理屈(だけ)ではなく、
会社それぞれが掲げる理念やビジョン(=本質)に沿って決断する。
そこにこそ、競合他社にはない、
理屈を超えた価値を生みだされるのです。
あるいは、「アート思考」は
そもそもの課題の立てかたから違ったりします。
まだ誰も取り組んでいない、新しい切り口の課題を見つけ出すことにも、
「アート思考」は役に立ちます。
僕たちには「アート思考」が必要だ
最後にまとめとして、
僕たちにひとりひとりにも「アート思考」が必要だ
ということを書きます。
今の時代、誰でも簡単に発言、発信することができます。
このnoteだって、YouTube、Twitter、Instagramだって。
そんな多くのコトバ、文章、画像、動画があふれる中で、
自分の声を発信するためには、
どうしても自分の本質を、深く、深く探る必要があるのです。
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