J1第19節vs 浦和 2-2 draw(Away/ 2024.6.22@DAZN)


はじめに

前節の新潟戦ではあまり良いところを出せない中、藤井のゴールで辛くも引き分けた鹿島。今節は新潟と同じく433でボールを繋ぐサッカーを志向している浦和が相手という事で、前節の反省を活かす事ができるか?が焦点の一戦となりました。

スタメン

(課金してないので相手のサブが置けない)
【浦和サブ】
GK 16 牲川 歩見
DF 20 佐藤 瑶大
DF 66 大畑 歩夢
MF 27 エカニット パンヤ
MF 47 武田 英寿
FW 9 ブライアン リンセン
FW 38 前田 直輝

鹿島は前節と同じスタメン。ベンチには徳田くんに代わりU23代表活動から戻ったマツが入り、徳田くんはユースの試合に出場しています。これがベンチ入りの序列はマツ>徳田くんという事なのか、U16代表に吉田湊海くん、福岡勇和くんの2人の主力を取られたユース側の台所事情によるものなのかはこの先も注目したいところです。
一方、怪我人が続出中の浦和。この試合には怪我人が5人ほど戻ってくるかも?と語っていたヘグモ監督でしたが、試合に戻ってきたのはショルツとソルバッケンくらい。スタメンはその2人が佐藤、前田に代わって入る変更に留まり、ほぼ前節と同様のスタメンとなりました。

試合概要

前半は鹿島ペース。ディフェンスラインを高く保った縦にコンパクトな陣形と横へ素早くスライドするタイトな守備でペースを握ります。特に優磨と名古が相手のアンカーを消し、両SHの隼斗と師岡が相手SBのプレスに出る/戻るという縦の動きが秀逸だった事で相手のIHを海舟と知念のWボランチが、両WGを安西と濃野の両SBがしっかりと捕まえる事ができたおかげで浦和にいい形でボールを運ばせません。ボールを奪えばCBの郁万、植田から対角のSHへのロングボールを上手く使い素早くフィニッシュまで持ち込みます。自分たちの攻撃が早く完結しすぎるために敢えて攻撃せずにDFラインでゆっくりボールを回す時間を作っているように見えるほどでした。
先制点はそんないい守備からの早い攻撃から生まれます。3分、自陣でクリアしたボールを優磨が名古に落とすと名古が右サイドの師岡にスルーパスを出してカウンター発動。師岡は絶妙なタッチで持ち出すとそのままシュート。これは相手GK西川に弾かれるも、このこぼれ球を優磨が押し込み、試合開始早々に先制に成功します。42分には右サイドを崩して上げたクロスが安西まで抜けると、安西が再び深い位置までドリブルしてマイナスのクロス。これにまたしても優磨が落ち着いて合わせて追加点。2-0リードで試合を折り返します。
後半は一転して浦和ペース。フォーメーションを4231に変えてきた浦和に対し、鹿島は守備での対応が後手を踏んでしまいます。特に相手SB、SHに鹿島のSH、SBが引き出されたサイドの裏のスペースを使われサイドの攻防で劣勢になる場面が増えてしまいます。77分には鹿島の左サイドの裏を取られクロスを上げられると交代で入ったばかりの武田に決められ1点差に。92分には鹿島の右サイド浅い位置で与えたFKを再び武田に直接決められてしまいます。位置的にもクロスを上げてくると思い込んだ裏をかかれて同点に追いつかれると、試合はそのまま終了。悔しい2-2引き分けという結果となりました。

感想

1.チームの底上げが必須

前半と後半で全く違う展開となった原因は様々だと思います。まず、後半に立ち位置を変えてきた相手にピッチ上の選手で対応できなかった。すぐにでは無理でも、我慢しながらベンチからの指示とピッチ内での会話で10分〜15分くらいで対応できれば理想的でしたが、それはできなかった。そうなると次の対応は交代を使った対応ですが、交代も71分、81分、88分と遅く、また効果的ではなかった。この原因はポポ将の決断が遅いのが半分、ベンチ組の信頼感、特に守備の信頼感が低い事が半分、といったところかと思います。
スタメン組はより個人戦術を高めピッチ内での解決力を高めていって欲しいですし、ベンチ組は一人でも多く効果的にプレスを掛けられるようになって、ポポ将がもう少し早く交代の決断ができるようにして欲しいです。

2.試合に出るには守備力が必要

今日の試合で再確認したのは、今の鹿島の基準は守備力である、という事です。攻撃に特徴のある選手はたくさんいますが、マイボールにしないと攻撃ができない以上それは納得です。
チームとしての守備のやり方も大枠は提示されています。DFラインを高く保ちコンパクトな陣形にした上で前線から積極的にプレスを掛けてボールを奪う。
こうなると、後はどうプレスを掛けるのが効果的なのか?という個人戦術の部分になると思いますが、ここを高めるのは一体誰の責任なのか?選手個人の責任なのか?監督が日々のトレーニングで鍛えるべき部分なのか?が良く分かりません。
個人的には、選手個人の責任としてしまうとチームとして意図的にチーム力を上げていく事が困難になってしまうと思うので、監督・コーチのトレーニングで鍛えられるものであって欲しいと思うのですが…。

3.気になった選手など(早川)

早川
ハヤのおかげで勝点1を取れたのか?ハヤのせいで勝点2を失ったのか?
ハヤは今日もビッグセーブを連発してチームを救ってくれたので、浦和の武田のキックが年1レベルの精度だった事もありあまり2失点目を責める気にはなれません…。しかし、あそこで出し抜かれた事で勝点2を失った事も事実。この失点を糧に、この先チームを救う多くのセーブをしてくれる事を期待します。

まとめ

勝てはしませんでしたが、今日の試合、特別に駄目だった選手というのは思い当たりません。みんな現状なりに良くやっていたと思います。しかしそれだけでは勝てなかった。次の対戦では完勝できるようにチーム全体の戦力を積み上げて行がなければなりません。

とは言え次は中3日で勝点で並ぶG大阪戦、その後には中3日で4位神戸戦と上位陣との連戦が待っています。今は切り替えてしっかりリカバリーし首位町田に離されないで連戦を乗り切って欲しいと思います。

ハイライト





MATCH DAY

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