J1第10節vs G大阪 2-1 win(Away/ 2024.4.28@DAZN)

はじめに

前節、鳥栖に2-4と完敗した鹿島。しかし前節はルヴァン杯八戸戦から中2日で、しかも八戸→鳥栖という長距離移動のあるアウェイ連戦だったというエクスキューズのある試合。
今節は鳥栖戦から1週間空き、コンディション的にも練習的にもしっかり準備できたはずなので、前節の悔しさを払拭したいところです。

一方のガンバは水曜日にアウェイ沖縄でルヴァン杯を戦い中3日で迎える一戦。ルヴァン杯では主力は温存したためコンディション的には問題なさそうですが、その結果琉球に敗れており、今節は絶対に勝ちたい試合。

個人的には、新しいサッカーを構築中だけど思うようにできていない点、1人の選手(鹿島・優磨/ガンバ・宇佐美)の影響が大きすぎるように見える点、鹿島が後半ATのラストプレーでゴールを決められて2-0で敗れた4/7のFC東京戦の3日後の4/10ガンバは横浜FMに後半ATにゴールを決められ2-0で敗れるなど、何かと共通点が多く見える鹿島とガンバなので、今後を占う上でも注目の一戦でした。

スタメン

(課金してないので相手のサブが置けない)
【G大阪サブ】
GK 31 張 奥林
DF 2 福岡 将太
DF 33 中野 伸哉
MF 10 倉田 秋
MF 17 山下 諒也
MF 48 石毛 秀樹
FW 40 唐山 翔自

連敗は避けたい鹿島は、2列目の構成を大きく変え、チャッキー、藤井をベンチに置き、隼斗、名古、樋口をスタメンとして来ました。それ以外は前節鳥栖戦と同じ。ベンチメンバーからはライコ、パレジが外れ、聖真、垣田がメンバー入りしています。

一方のガンバは、前の試合、ルヴァン杯の琉球戦で大きくターンオーバーしており、中3日での連戦となるのは一森、岸本、鈴木徳真の3人のみ。リーグ戦前節の浦和戦からは福岡→岸本、唐山→山田の2人を変更したスタメンとなりました。

試合概要

試合は後ろから繋ぐガンバに前線から積極的にプレスをかける鹿島という構図に。立ち上がりは鹿島の守備がガンバを上回り、鹿島がボールを保持する時間が長くなりますが、ビルドアップがスムースにいかずなかなかチャンスが作れません。しかし27分、CB植田ボランチ知念が対角にロングボールを放り込むと、タイミング良くガンバDFラインの裏に走り込んだ隼斗がGKとの1対1を落ち着いて制し、先制に成功します。しかしその後はガンバのビルドアップにプレスが嵌まらなくなり押し込まれる展開が続くと、39分、大きなサイドチェンジからガンバRWGウェルトンに粘られ中央に折り返されると走り込んだ坂本に決められてしまいます。ウェルトンと安西のボディコンタクトがファウルではないか?と一瞬足が止まり、集中が切れた隙を突かれ同点とされ、試合を折り返します。
後半、先に動いたのはガンバ。HTにRSBを岸本→福岡と替え、ビルドアップの形を4バックから3バック気味に変えて来ましたが、これで逆に鹿島のプレスが嵌まりやすくなったように見えました。すると54分、左サイドからのアーリークロスを優磨がコントロールし切れずファーに流れたところに走り込んだ濃野が落ち着いてゴールに流し込み追加点。RSB濃野の3試合連続ゴールで鹿島がリードを奪います。鹿島は74分、2列目の隼斗、名古、樋口に替えてチャッキー、聖真、師岡を投入するなど、最後まで前線からの圧力と攻撃の手を緩めず。追加点は奪えなかったもののそのまま逃げ切り、開幕戦以来のアウェイ勝利という結果となりました。

感想

1.エースストライカー濃野

3試合連続得点で今日も決勝点を奪った濃野はもはやエースストライカー。しかし今日の後半のガンバがウェルトンをぶつけて来たように、(ウェルトンは逆サイドでした)今後も濃野サイドに強力なアタッカーを配置してその攻撃センスよりも経験の浅い守備に回らせようとしてくるチームは増えてくると思います。濃野の進化はもちろん、CB、ボランチ、SHなど周囲との連携で濃野の弱味を消し良いところが出せるような組み合わせが必要になってくると思います。

2.今後の2列目の人選に注目

今日の2列目は左から隼斗、名古、樋口というちびっ子トリオがスタメンでした。この3人だと前線からのプレスとトランジションで強みが発揮できる反面、サイドからのドリブル突破や高さなどは物足りなさが残りました。攻撃面での不足分を全て持っているのはチャッキーですが、チャッキーだと前線からの守備がちょっと怪しくなる。
この辺は鹿サポの共通認識だと思います。注目はこれを踏まえてポポ将がどちらを重視するのか?というところ。前線からの守備を重視したチーム作りを目指すのか?若干の守備の怪しさは許容しつつ攻撃の破壊力を重視したチーム作りをしていくのか?序盤の10試合を終え、この先のチームの進む方向性は注目したいと思います。

3.TAについての認識はアップデートしていくべきかも知れない

今日の試合、特に植田のプレー選択にちょくちょく「らしくない」と思う事がありました。何となく、八戸→(中2日)→鳥栖の連戦のダメージが抜けきっていないような、そんな感じ。中3日なら何とかリカバリーできる。私もそう思っているのですが、年々試合の強度が上がっている近年ではそれも厳しいのかも知れません。週2試合の連戦は完全にTOをする。そういう意識でチームを編成しないといけない時代なのかも知れません。選手に怪我だけはして欲しくないので。

4.その他気になった選手など

師岡
すっかりポポ将の信頼を勝ち得た様子。あとは守備での貢献度を上げながら結果が出せればスタメン奪取も夢じゃない。

垣田
今日の試合終盤、優磨は足が攣りそうになっているように見えましたがそれでも交代はなし。その後優磨も頑張っていたけど、あの状況でも交代出場させて貰えないとなると、どうなったら試合に出して貰えるのか…。頑張れ、カッキー!

パレジ
とうとうベンチ外に。これから暑くなるに従って調子を上げて来てくれると期待してるんだけどなぁ…。

まとめ

今日の勝利でリーグ戦10試合終えた時点で勝点16の暫定5位。もし負けていれば13位だったので、今日の勝利はモチベーション的にも非常に大きかったと思います。また、優勝争いの勝点2/試合には足りないものの、今シーズンは首位C大阪も勝点19/10試合と勝点2/試合に届いていない混戦模様でまずまずの位置に付けられていると思います。
GWの連戦で幸先の良いスタートを切れたと思うので、このまま勢いに乗って連勝して行って欲しいと思います。

ハイライト







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