J1第25節 vs鳥栖 3-0 win(Home/ 2024.8.7@DAZN)


はじめに

※週中の試合なので感想のみ。体裁は徐々に整えていく予定。

五輪による(だったのかな?それともただのサマーブレイクだったのかな?)中断期間明けの今節。夏の移籍ウインドウが開いていた事もあり、各チーム大なり小なり選手の入れ替わりがありました。

鹿島は不動のスタメンだった佐野海舟が海外に移籍、またユース生え抜きの垣田裕暉が柏に、土居聖真が山形に完全移籍、松村優太が東京Vに期限付き移籍と4人の選手がチームを去りました。一方で加入はOHルーヴェンから三竿健斗の復帰のみ。OUT4人に対してIN1人となりましたが、スタメンの変化としては海舟→健斗だけであり、チームの戦力の低下の可能性は最小限に留めた印象です。

一方の鳥栖はOUT6人に対してIN3人。C大阪から清武弘嗣が加入するなど楽しみもある反面、OUTの6人には今シーズン主力を担ってきたMF 菊地泰智、長沼洋一の2人が含まれているなど、小さくない変化が求められる中での試合となりました。

スタメン


(課金してないので相手のサブが置けない)
【鳥栖サブ】
GK 51 イ ユンソン
DF 3 木村 誠二
MF 5 河原 創
MF 21 堀米 勇輝
MF 27 楢原 慶輝
MF 77 ヴィキンタス スリヴカ
FW 22 富樫 敬真

鹿島は前節のFC東京戦から出場停止の知念に代えて健斗、負傷のチャヴリッチに代えて隼斗を起用。スタメンは2人変更も、計算の立つ2人であり、影響は最小限に留めた印象です。その代わり、ベンチには負傷から復帰のライコに加えてパレジ、徳田くんが入るなど移籍の影響が若干感じられるメンバー構成となりました。

一方の鳥栖はスタメンを3人変更。長沼、河原、スリブカに代えて上夷、西矢、清武を起用。新加入組の西矢、清武を初めてスタメンで起用してきました。

試合概要

ポゼッションに定評のある鳥栖を相手に、鹿島は無理にハイプレスを仕掛けるのではなくミドルサードでコンパクトに中を締めて構え、鳥栖にDFラインで保持されることはある程度許容しながら効果的なビルドアップをさせない事を第一に試合に入ったように見えました。結果、ボール保持率では上回られながらも効果的な攻撃は許さない反面、自分たちが攻撃する時間は短くなってしまい、またミスが多めだった事も手伝ってなかなかチャンスを作れず、膠着した時間が続きます。しかし18分、鳥栖ゴール前で一度は攻撃に失敗するも鋭いトランジションから再びマイボールとすると、溢れ球に濃野が反応し思い切り良く右足を振り抜きゴール。何の脈絡も無く鹿島が先制点を上げます。鳥栖はリードされたことにより鹿島が構えている守備に突っ込んで行かざるを得なくなりボールを失う機会も増え、鹿島が攻撃する時間も長くなります。すると53分、右サイドからのアーリークロスを優磨が頭で折り返し、最後は隼斗が頭で合わせて追加点。2-0とリードを広げます。79分には交代で入った藤井が鳥栖DFラインの裏に飛び出すとそのままスピードに乗ったドリブルで左サイドのポケットまで侵入しマイナスへグラウンダーのクロス。これを何故かPA内で待っていた安西がダイレクトでゴールに流し込み3点目。安西の2019シーズン以来となるJリーグでのゴールでありアントラーズのJ1ホーム通算1000ゴールというメモリアルゴールによって鹿島はリードを3点に広げます。守ってもCB陣の落ち着いた対応やチーム全体での強度の高いトランジションの意識、GK早川のビッグセーブもあり、CKからネットを揺らされるも直前のファールによって失点を免れるなど運も味方して無失点。3-0で勝利という結果となりました。

感想

1.熟成が見えた試合

派手な補強は無く、スタメンは出場停止の知念→三竿と海外移籍した海舟→岳となったくらいで目新しさの無いメンバー。試合展開としても、中断期間をの前後で圧倒的に強くなったようには見えませんでしたが、メンバーが変わらない事による確かなチームの熟成が見られた試合だったと思います。
中断前は攻守共にほぼアクセル全開で試合終盤に向けて徐々にパワーダウンしていくチーム、早い時間帯で試合を決めないと勝つのが難しいチーム、という印象でしたが、今日の試合ではDFラインでボールを保持する所と前線で楔のパスを入れて攻撃のスイッチが入った所、プレスに行く所と行かない所、ネガトラにはパワーを掛けるなど、しっかりとメリハリの効いた戦い方が出来るようになっていたと思いました。その結果、夏場でも90分を通して強度の落ちない試合を見せてくれたと思います。

2.控え選手の底上げが見えた

藤井は交代でピッチに入った直後のプレーでアシストというビッグプレーを見せてくれましたが、それ以外の選手は交代投入されたからと言って大きく流れを変える、という事はありませんでした。しかし、物足りないプレーの選手もいなかった、交代前後でチーム全体の強度を大きく落とす選手もいなかったと思います。交代選手全員がそつなく試合に入り、落ちかけていた強度を補ってくれたと思います。派手な活躍は見られなかったかも知れませんが、中断期間を経て「誰が出ても鹿島」という状態には近付いたのではないでしょうか。

3.気になった選手など(パレジ)

2で述べたように、交代選手はみんなそつなく役割をこなせているように見えましたが、個人的にはパレジに目を引かれました。攻守において強度にブーストをかけ、チーム全体のギアを保つ〜上げるプレーを見せてくれていたと思います。後半戦、出場機会が増えるのではないか?と思いました。

まとめ

大幅に選手を補強したチームでも新戦力の順応が間に合わなかったのか勝点を落としているチームが目につく中、アントラーズは派手な補強も戦術的変化もありませんでしたが勝点3を積み上げることができました。良い中断期間を過ごせたのではないかと思います。チームの強さ、選手層など、全体的に分厚くなったように感じました。
ただ、大幅な補強を行ったチームはこの先加入選手が馴染むに従って爆発的な強さを発揮してくる可能性があります。そうなる前にできるだけ首位との勝点差を詰め、下位との勝点差は広げておきたいところ。そういう意味では中断明け直後のまさにここ数試合は重要だと思います。次節は中3日でアウェイ磐田戦。今節の勢いのまま、連勝目指して準備して欲しいと思います。

ハイライト

MATCH DAY

その他トピック

Vamos Antlers


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?