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みんなと同じがよかった

わが家は、貧乏でした。


貧乏って言っても色々レベルがあって

こんなの貧乏じゃないよ!という方も

いらっしゃるんでしょうが

確実にお金に困った生活をしていました。


うすうす気付いてはいましたが

確信したのは小学校に入ってから。

きっかけは"お道具箱"でした。

はさみとか糊とかを入れる箱で

教室の自分の机の左半分に入れるものです。

学校の机なんてどこも同じような大きさなので

市販品だとキレイに入るように設計されています。

もちろんみんな好きなキャラクターのお道具箱を

持ってきて机に入れていました。


しかしそんなもの買う余裕のないわが家は

空き箱に包装紙を貼ったものをお道具箱にしました。


母は大雑把なのでサイズは適当。

案の定、机には入りませんでした。

今思うと先生も意地悪だったと思いますが

机に入らず困ってる私を放置していました。

自分から机に入らないと先生に申告する

勇気もなく…。


机には入らなかったけど

親に言ったら悲しませてしまうし

市販品を買わせてしまうことになるかもしれない。

結局、母には言えず祖母に言って

一緒に市販品を見に行きサイズを測り

それに合わせた空き箱を使って

お道具箱を祖母に作ってもらいました。

(最初からそうしておけば良かった

しかも祖母は手先が器用)


空き箱なのに意外と丈夫で

結局小学校卒業するまで使いました。

学校って本当に教科書とか文房具、習字セットとか

細々したものにお金がかかるんですよね。

もうそういうのも最初の学費に組み込めよと

思うんですが。

そういうのが買えずに不登校になってる子って

少なからずいると思うんですよね。


中学では使わないものなどを

卒業時に生徒から集めて

PTAなどでキレイにして

お金に困っている家庭の生徒に

プレゼントしてあげるのはどうかな〜と

ふと思いました。




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