Keyとか趣味って感じとか趣味って感じ。

ライフハックという言葉に未だに憧れがある。
人生のあらゆる場面でそういったことが要請される気がしているし、自分が今までうまくいっていないことは、自分の努力不足とか、才能がどうのではなくて、ライフハックという概念を知らなかったからだ、と得心したいのかもしれない。

中学生の時、とても好きな人がいた。
今思うととっても不器用だと思うのだけれど、メールアドレスを聞きたかった。当時はラインどころかスマホがなかった。確か僕は携帯を買ってもらったばかりだった。なぜ買ってもらったのだろうか。特に何かに使うわけでもなく、周りもそんなに携帯を持っていたわけでもないのに。
当時の僕はライブドアブログというサイトでSSをむさぼるように読んでいた。SSとはショートストーリーの略なのだ。おそらく。
なろう系の走りというわけではなく、単純に二次創作だった。
特徴としてはいわゆる字の文はなく、会話だけでやり取りされていた。そのおかげで小説なんぞ読んでいなかった僕にも読むことができた。『keyとか趣味って感じ』というブログというかHPが好きでよーく読んでたことはうっすら覚えている。そこでCLANNADやAIRやKANONやメモリーズオフなんぞやを覚えた。いわゆるギャルゲーである。エロゲーではぎりぎりない。
良く考えると不思議なもので、そういうのって絵で萌えて(萌えとかももう言わないよな)がんがんその世界に突き進んでいくのだろうけれど、僕はその二次創作の会話文だけでEnjoyしていたのである。立ち絵をみたのはずいぶんあとだった。
うぐぅ、とか了承です、とかそういう薄っすらした記憶がある。本当に薄い。内容としてはメモオフの方が好きだった…気がするけれどあまり内容は覚えていない。シスタープリンセスという妹が13人ぐらいいるアニメの存在もそこで知ってすごい世界があるもんだ、と思った。

好きな人の話がどこかにいってしまった。
僕はその人のアドレスを何とかゲットして、一日100通ぐらいメールをしていた。

ざっくり思い返しても僕にもエネルギーがあったときがあって、ある程度それは実を結んだりもしたのだなと、そして残念ながらそれがうまくいかなかった理由もよくわかる。よくわかるけれど、必ずしもすべてのことがうまくいく必要もないと今になって大人みたいなことを思うことができている。ある程度の挫折というのもまた人生。CLANNADだけが人生ではない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?