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ファンタジーへの憧憬

私は昔からゲームが好きだった。

ゲームは基本的に、
架空の世界を架空の主人公が冒険する、
といった設定であることが多い。

ゲームというのはよくできているもので、
主人公を操っているうちに、
自分もその世界観に没入していく。

いつしか画面の中のファンタジーに憧れていた。

そこで、代表的な世界観をいくつか挙げて、
どんな特徴があるか書き出してみる。

中世ヨーロッパ風

一つ目は中世ヨーロッパ風な世界観である。

物語の中心となる都市は道には石畳が敷かれ、
その左右には、
丸太の柱に白い壁、オレンジの屋根の家が連なっている。
広場には噴水があり、それを囲むように出店が開かれ、
人々の声、楽器の音、馬車の音、
活気あふれる様相である。

そんな都市から外に足を踏み出すと、
道は未舗装のガタガタであり、
両脇の木立からはモンスターの唸り声が聞こえる。

華やかさと不気味さのコントラストも魅力的である。

スチームパンク風

二つ目はスチームパンクな世界観である。

街のあちこちで蒸気が立ち昇り、
蒸気機関の独特なスチーム音、
金属が擦れる音があちこちから聞こえてくる。

住人たちは近代風のタキシードやフリルの服を身に纏い、
頭にはゴーグルを装備している。

世界全体としては金属の無機質な雰囲気だが、
各々が生きていくために様々な仕事に没頭しており、
どこか力強さも感じる世界観である。

サイバーパンク風

最後はサイバーパンクな世界観である。

都市ではネオンの看板、ビームライトが溢れ、
行き来する車やバイクは中を浮いている。
道を歩く人々は、
画面が空間に投影されるデバイスを手にし、
栄養が含まれた飲み物で食事を摂る人もいるようだ。

現在の都市の面影を感じさせつつ、
技術の発展が非日常を演出している。


どの世界観も魅力的である。
サイバーパンクはもしかすると将来体験できるかもだが、
基本的にはどれも味わうことができない。

そんな世界を今でも憧れている。

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