散歩は義務じゃないから散歩なんだ

うっすらと雪が積もった。

今年はなんだか気温が高かったけれども、
なんだかんだで雪が降るようになってきた。
暖冬と言っても、降るものは降るようだ。

ここらはいわゆる豪雪地帯ほどでもないが、
やはり雪が積もってくると外に出たくなくなる。
雪道は歩きづらいし、スノーブーツを履いたら尚更だ。

車にも乗りづらくなる。
スタッドレスを履いているとはいえ、
車での外出は必要最小限に抑えたいところである。

こうなってくると散歩に行きづらくなる。

散歩なんて近所ですればいいと思うが、
お気に入りの散歩コースは近くにない。
車に乗っていかなければならない。

散歩なんて気楽に行きたいところだが、
防寒対策をしっかりして、
冬道を気をつけて運転して。
これでは散歩をしに行くラフな感じではない。

もっとこう、ふらっと行くイメージで臨みたい。

散歩って気楽にのんびりとしたいものだ。
入念な準備をしたり、気を張ってするものではない。

だから、
外寒いから防寒対策バッチリしていかないとなぁ。
散歩コースに行くまで運転気をつけないとなぁ。
とか思った時点で試合終了である。
それでは、どこか義務感のようなものを覚えてしまっている。

散歩したい！
よし着替えた！よし行こう！
ルンルンで散歩コースに向かおう！
よし着いた！よし歩こう！

くらいの終始前向きな感じで散歩したい。
言うなればワンちゃんの散歩である。
と言っても散歩させる人間側というよりは、
散歩の主体となるワンちゃん側の気持ちである。

大抵のワンちゃんは散歩に行きたくてたまらないはずである。
（中には散歩嫌いの子もいるのかもしれないが）

尻尾ブンブンで飼い主を引っ張っていく、
それくらいの意気込みで散歩したい。

そう。
散歩している時、自分はワンちゃんになっているんだ。