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ため息の破壊力

ある朝のこと。

マックで仕事をしていたら、ななめ前に座っていた年配の女性の気配がどうしても気になってしまいました。

スマホや本などを見るわけでもなく、ほぼ空になったホットコーヒーを前に、落ち着かない様子で周りをキョロキョロ。

元気がなさそうで、少しマイナスの空気漂うその女性は、しばらくすると…

深い深いため息をつきました。

朝、まだ(比較的)元気な時間帯に聞いたそのため息は、けっこうな破壊力がありました。

そのあと向かった場所でも、何度か思い出してしまったほど。


そして、ため息はいろいろな感情を伝えるツールでもあると思いました。

わたしが見かけた女性のため息は、少し元気のない、疲れたため息。

他にも、

「あーあ」(うんざり)
「ほんと、いい加減にしてほしい」(怒り)
「緊張を解きたい、落ち着きたい」(緊張)
「ちょっと悲しい気持ち」(悲しい)
「気が重い…」(憂鬱)
「大変だったことが終わってほっとした!」(安心)

など、いろいろな種類のため息があります。

隣で突然「すーーーーーーーっ」と息を吸われても何とも思わないけれど、
隣で突然「はーーーーーーーっ」と息を吐かれるととても気になる。

同じ息だけど、ため息は「出てきて」、何かを伝えているように感じるから。

言葉にならない、でも今の自分の「本音」がよくわかる言葉。
それがため息なのかもしれません。