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ミライにまつごほうびがあれば。

以前、仕事終わりの有意義な過ごし方について『どうしたもんか』と悩んだことがあった。仕事おわりはくったくたで疲れ果てて、精気ゼロなので。

私はいまシフト制の夜勤の仕事をしていて、夕方はじまり朝方終わりの生活をしている。問題なのが、仕事が終わったその日1日の過ごし方。仕事は…すごく好きでイキイキとこなしているわけじゃないので、くたびれた後調子が悪いとそのまま1日中寝て過ごすことが多い。これがとても嫌なのです。

頑張って起きていようと思っても、”起きているだけ”で何をするでもないただの泥人形。唯一やるとするなら米を炊き、お腹いっぱいに食っては寝て、起きたらまた米を食う、くらい…。

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そんな私だったけど、今回は仕事終わりの日・夕方から楽しみな予定が1件入っていた。大好きな友達と買い物をして、映画を1本観ること。この予定ができたとたん、仕事中からめちゃくちゃ元気になった。凡ミスしてやる気バロメーターが低下するところが、今日は低下するどころか翌日の予定のことしか頭にない。なんとなく人に親切にもできている気がする。仮眠休憩は目が爛々と冴えて一睡もできなかった。子供が遠足を楽しみにしているやつ。

仕事中は理不尽なことやおかしいな~と思う事を悶々と考えることも多いんだけど、最近はこれを家に持ち帰らない練習をしてる。これが一緒についてくると、たちまちソファから一歩も動けなくなるから。電車に30分乗っているので、座席に置いて帰ってくる。以前は職場から徒歩5分の場所に住んでいたんだけど、電車通勤も悪くないな~と思った。

それで何が言いたいかというと、『ご褒美』が未来に待っていると思うと人は(私だけかもしれない)やるべきことをこなせるような気がした。いや、ちゃんとこなしてるんだけど、くさくさしながら…とかじゃなくて、淡々と・義務的に・健康的に。

でも辛いとか疲れることが予想されるその先に、毎回すごい大掛かりな『ご褒美』を用意するには金銭面が追い付かなくなりそうなので、小さなご褒美を点々と散りばめてみることにする。

その1

仕事の休憩中にいつも味わいもしないまま貪り食うチョコレートはいつもすっからかんだけど、あえて何粒か残しておく。…仕事終わりに『うわ!チョコレートが残ってる~!』ってなるから(単純)。仕事終わりの最後の1粒のチョコレートって何だかめちゃくちゃ美味しい気がする。

その2

kindle unlimitedで気になる本(難しめと簡単で雑誌みたいに流し読みできるものなどを混ぜて)数冊をDLしておく。…読書ってそんなに得意じゃなかったけど、最近読書がリラクゼーションみたいに感じることがあって、それも同じ場所・整理整頓されてて・落ち着いたムードとリラックスできる空間であるという条件が揃うととんでもない癒し効果を発揮することに気づいた。この前小笠原諸島の特集を読んで、ビックリ心が洗われた。

その3

帰宅して仮眠を取ったら、15時の1番風呂で銭湯に行く。…下町住みなので銭湯が多く、銭湯の魅力に取りつかれたらもうスパランド的な場所では満足できない体になってしまう。個人的には45℃くらいが好きで、47℃くらいを超える風呂は体内が煮沸されて逆に具合が悪くなる。また詳しく書きたいけど、銭湯のあのあっついお湯は、自分のなかのクヨクヨみを吹き飛ばしてくれる効果がある。

その4

紙媒体で集めている画集や漫画のコレクションからとっておきの3冊を選りすぐり自分にプレゼンする。大切に持っていても頻回に読んだりするわけじゃないので、こういう機会に読み返すとまた新たな発見がある。

その5

ホラー映画を1本観る。(ビビらせ系じゃなくて、サスペンス要素が強い方が好き)これは荒木飛呂彦先生が言っていたんだけど、『ホラーは癒し』。この言葉を最近なんとなく超うっすら分かってきたような気がする。グロとか悪意のある(個人の見解)音でビビらせてくるやつとかは苦手なんだけど、今から気味が悪い感覚になる・背筋がゾッと凍る感覚を味わう、と思うとなんだか体の力が抜けていくような気がする。

ひとまず最近試しているものを5選。

たぶん『小さなご褒美』に自分が気づき、喜びを感じるには生活の解像度をちょっと上げないといけない気がする。当たり前のことがしみじみ幸せ~と思えると、なんか幸福度が高いですよね…。

何か他に「小さなご褒美」を知っている方はぜひ教えてください。


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