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(小論文練習)

社説は「政府は輸入小麦の価格を据え置いたが、食料の安定供給を長期的に確保するために国内穀物の振興に力を入れるべきだ」と主張している。私も主張に賛成である。 

 確かに、国内穀物の進行を促すことは容易ではない。畑の作物として小麦を生産するより、米の転作として小麦を作る方が受け取る補助金が多い現状の制度では、小麦一本で生計を立てようと思う生産者が増えないのも頷ける。しかし、だからといって諦めるのではなく、生産者が小麦を作る仕組みを再構築しながら国内穀物の振興に力を入れるべきである。 

 その最大の理由は、円安により輸入小麦の価格上昇の圧力が今後も続くことだ。価格の据え置きは消費者の負担を軽くするが、その効果は一時的なものにすぎない。特に小麦は国内消費の約9割を海外から輸入しているので、円安による価格上昇の影響を大きく受けることになる。食料受給率を高くし、国内で小麦を生産できる体制を整えることは、待ったなしの課題である。国内で十分自給可能な米を小麦の代替として使う商品開発を進めることも一策だ。 

 以上より、食料の安定供給を長期的に確保するためにも、国内穀物の振興に力を入れることが必要であると考える。

#日経COMEMO #NIKKEI

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