【140字小説】100点の福祉

AIが人間に点数をつけて、それに応じた福祉がなされるようになった。
点数一桁の福祉は凄まじく、望めばすぐに豪華な飯が出てくるし、あらゆる娯楽が無料で楽しめる。
かたや私は戦車の砲撃を躱しながら、値段8倍の珈琲を啜り、仕事へ向かう。
これ以上点数が増えないように、容器をポイ捨てしながら。

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