【140字小説】寄せ書きは永遠に

「よし書き終わったな」

クラスメイトは満足そうに寄書きを眺める。
写真に撮って見せてもらった。
どれも想いのこもったメッセージだ。

「ありがとう」

「転校先でも俺らのこと忘れんなよ」

強く頷く。
忘れないよ。
そのために刻んでもらったんだ。
改めて額に刻まれたタトゥーを撫でる。
僕らの友情は永遠だ。

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