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50歳でようやく知った、スキンケアの基本にして最も大切なこと

40代ごろからシミ、シワ、たるみに悩まされるようになった。それでも「年のせいだから仕方がない」と美容に無頓着だった。そんな私が五十路を前に肌のケアに目覚めた。そこで気づいたスキンケアの極意。

干からびた土地をいくら耕しても実は結ばない。

やってもムダという意味ではない。問題は手入れの範囲である。

私は「美容に無頓着」と書いたが、実際はそれまでも「それなりに」シワ対策は念入りにしてきたつもりだった。目元、ほうれい線。そこだけはこってりクリームを塗っていた。だがそれだけだった。それさえすればいいと思っていた。

シワが比較的少ない頰は面倒だから何もしなかった。皮脂多めの鼻の周りや、むしろ何も塗らないほうがよいとさえ考えて放置していた。胃腸の調子によって吹き出物が出やすいあごも。ひたいは「ひたいって顔でしたっけ?」というくらい、もはや存在を忘れていた。唇は子どもの頃から「荒れるもの」と捉えていたので、常時ガサガサバリバリしていた。

徹底的に目元とほうれい線に集中ケア。⋯⋯結果、まあ普通にシワができた。特にほうれい線。厳密にはシワではなく、顔の上部がたるんできて、ほうれい線あたりにくっきりと影ができた。

そこでやっと気づいた。顔の皮膚はすべてつながっているのだと(遅い)。ほうれい線ケアをしても、上からたるんできたら意味がないのだと。

それからというもの、ケアの範囲を徐々に広げていった。頰全体、ひたい、生え際まで。元気のないところだけでなく、元気な(ように見えていた)ところまで隅々にまんべんなく水分と栄養を与えて耕した。

すると、なんということでしょう! だんだんと元気なところが広がっていくじゃありませんか。水分を含んだ土地が少しずつ広がり、干からびた土地にもその水分が染み込んでいき、くすみが少しずつ晴れ、ワントーン肌色が明るくなったじゃありませんか。

顔は大きな大地(顔がでかい)だ。干からびた土地に必死に肥やしを与え続けるのもまあ無駄ではないかもしれないけれど、元気な土地をより元気にして元気を広げていくほうが成果につながりやすいように思う。そのことにもっと早く気づくべきだった。顔はすみずみまでケアしよう。「そんなことは当たり前でしょ」と思う方が多いかもしれないけれど、私のように気付いていない人へ届きますように。

こんなことを書いていながら、鼻の下、人中のあたりのケアを最近まで忘れていた。ここもしっかりケアを始めたら口元が生き生きしだした、ように思う。

すみずみ、もれなく。これ大切。何よりお金がかからない。今すぐできる。手持ちの基礎化粧品をすみずみ、もれなく。それだけでかなり変わりました。

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