老人ホームへの入居待ちの よしこさん

87歳  認知症のよしこさん宅へ
訪問することになりました。
よしこさんには弟さんと同居していますが、腎臓病を患っている弟さんは自らの病院通いもあり、よしこさんの面倒までは看られない状態です。
老人ホームへの入居を希望していましたが、空きが出るのは、まだまだ先のようでした。
よしこさんは気性が荒く、相性が良くないと「帰れ!」と言われサービスにつけないと聞いていました。
恐る恐る同行し、先輩ヘルパーさんの後ろでご挨拶。
とても目つきがするどく、その目で睨まれたら恐いだろうな…と思いましたが、最初が肝心。
緊張しながらも、笑顔で接すると、ふつうに会話をしてくださいました。とくに問題なくサービスを終えることが出来て安堵したのを覚えています。

そして、二度目は一人で訪問です。ドアをノックし挨拶しながら入室すると、鋭い眼差しのよしこさん。こ…恐いと思ったのも束の間でした。「具合はどうですか?」「食欲はありますか?」などと会話をすすめていくうち、みるみる氷が溶けるように表情が柔らかくなっていき、私を受け入れて下さっていくのが感じられました。
よしこさんは、基本寝たきりで1日を過ごしています。
ヘルパーが朝、昼、晩と入り、ベッド脇にある簡易トイレでの排泄介助、冷蔵庫内にある簡単な出来合いの食事をレンジで温め、テーブルに並べ、誤嚥がないよう召し上がれるか見守り。
食べ終わったら食器を洗う。
よしこさんには歯磨きをして頂く。
ベッド上で失禁があれば、衣類交換をし、洗濯して干す、など身の回りのお世話をしていました。

この よしこさん、ひどい妄想を話す方でした…。

#訪問介護  #ヘルパー
#認知症  

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