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『花束みたいな恋をした』から読み解く、恋愛における趣味マッチングについて思うこと
同じものが好き。だから相性がいい。
それは果たしてそうなのだろうか。
好きなものが似てる。だから、盛り上がりすぎる。
盛り上がりすぎて、燃えすぎて、ふと、冷めてしまうことがある。ことだって、あるかもしれない。
「花束みたいな恋をした」ノベライズを読んだ。その上で映画を観る。
恋をした時のドキドキ、高揚感。
そして、その恋の終わり。虚しさ。寂しさ。
それでもまた恋がしたい。
そんなふうに思える、有名すぎるこの作品は、ノベライズ版の小説が、映画と超リンクしていて、味わい深い。
山音麦と八谷絹の2015年から2020年までを描いた小説。
この二人。最初は刺激で溢れている。
偶然の出会い。
好き本が同じ!え!本当!
でも。
徐々にすれ違う。
少しずつ入り始めた二人の間の亀裂が大きく広がってしまう。
二人は一体どうしたらもっとうまくいったのかなとか
初めからこれは終わりのある恋だったのかなとか
私がこの二人の仲人だったらどうだったのかなとか
いろんなことを考えた。
それでもやはり、趣味が同じだけでは乗り越えられない問題があるのだろうなと。
結婚相談所を運営し、本好きさんたちの婚活をサポートしているけれど、
「本好きの趣味が同じ」だけで乗り越えられることは、実はない。
はじめこそ、この山音麦と八谷絹たちのように盛り上がり、本を紹介し合い、ときめきが生まれるものの...
そこから「結婚」までいけるかどうかはまた別問題となる。
恋愛は、タイミング、フィーリング、ハプニング。これに尽きるとしかいいようがない。
長い人生の中で、ほんの少しの意識の差、仕事や趣味への没頭具合、さまざまな人生におけるイベントによって、付き合っている人が、将来を共にする相手になるか、はたまた別れてしまうのかは、簡単に変わってしまう。
趣味が合うのその先が続いていくことは、ある種奇跡だ。
出会いは、偶然で必然で。
そんなふうに思うと、今の周りにいてくれる人たちのことを大事に大事にしていきたいなと思った。
一緒にいることに、理由なんていらないよね。
『ベストセラー作家になる』これが私の夢です。40歳までに形にします。もし、「エッセイ、よかった!」「頑張れ!moon!」と思っていただけたら、温かなサポートをお願いします!有名になって「あの時サポートしたんだ!」と思ってもらえるようにいたします✨(強気!笑)