遅読家な私が「趣味は読書」と公言できるようになった、読書が楽しくなる4つの心得
こんなタイトルのnoteを書いておいてなんだけど、私は読書家ではない。
読書が習慣化されているわけでもないし、1冊読み切るのにも結構な時間をかけてしまう、遅読タイプだと思う。
でも、最近趣味を「読書」と言うようになった。
それは、読書の楽しみ方がなんとなくわかってきたから。
なんなら少し前まで読書にニガテ意識すら持っていた私が見つけ出した、読書を楽しむ方法を、このnoteでちょこっとシェアしてみたい。
「いつか本を読める人になろうと思っていたのに、いつの間にか立派な大人になってしまった……」そんなあなたに捧げるnoteです。
「読解」ではなく、「没入」を意識する
これは特に小説において最近意識していること。
一冊読み切ったときと途中で離脱してしまったときとでは自分の姿勢が明確に異なることに気づいた。
それは、物語に対して前のめりになっているか、つまり没入しているかどうかだ。
アニメとかドラマって、エンドロールのタイミングで「うわぁもうここでおしまい?!次回が気になってしょうがない!!」とヤキモキすることがよくあると思う。
つまり、あれの状態である。
「読解」ではなく「没入」を意識するためには、細かいことは気にせずそのまま受け取って先に進むのがおすすめ。
立ち止まりすぎると読書のリズムが狂って、読むのがどんどん苦しくなってしまう(実体験)。
「ん?!これどういうことだ?!」と思っても一旦スルーしてそのまま流れるように読み進めてほしい。
結末が気になるまで没入ゾーンに入り込むコツは、(肌感)50ページくらいまでは一気に読んでみること。
それくらいまで読むと、大体その物語の本筋やメインテーマ、登場人物と関係性などが掴めてきて、その後の展開が気になり始める。
あと、仮に50ページほど読んで一度本から離れてしまっても、再び読み始めるときどんな話だったかざっくり記憶に残るので、最初に戻って読み直すリスクを低減できるのもポイントだったりする。
読書ニガテ勢は、とりあえず50ページ前後を目指して読んでみよう!
何冊か同時に読む「並行読書」
本は1冊読み切ってから次に進めなんて、誰が言った?
と、誰かの名ゼリフよろしく決めてみる。
本を読むようになってから、私は複数の本を同時に読むようになった(基本は2冊同時)。
この読み方を「並行読書」というらしい。
※何やら文科省も推奨している読書法だとか。
小説を2つだったり、エッセイ本や自己啓発本、ライター業に役立ちそうなノウハウ本など、ジャンルが異なるものを組み合わせることもある。
また媒体も、文庫本を2冊持ち歩くこともあれば、紙の本とKindleで読み分けることもある(最近は文庫本ブームだけど)。
これをするようになって感じた最大のメリットは、飽きがきたときの気分転換を別の本で行えること。
もう片方にまた飽きたら元の本に戻ればいいだけで、飽き性でもじわじわと読み進めることができる。
私が今読んでいるのは、いわた書店さんに1万円選書していただいた加納 朋子さん著の「カーテンコール!」と、ゆっくり読み進めているFさん著の「20代で得た知見」の2冊。
(今年でもう33歳になるけど)
国も勧める並行読書、ぜひ一度お試しあれ。
読後の感想は、外に出さなくてもいい
本を読んだら、なんだか必ず感想をSNSに投稿しなきゃいけないんじゃないかって思って気が重くなるひと、いませんか。
他の人の読了ポストや感想文を読んで、「こんな大層なことは感じられなかったしもちろん書けない……」と怖気付いてしまう人もいるんじゃなかろうか。
読書感想文、わざわざ書かなくてもいいです。
もちろん書いてもいいけれど、別にいいことを書こうって思う必要もない。
これは実体験から来るものなのだけれど、感想文書くのって結構勇気がいる。
義務教育・高校教育では何度も「作者の想いを述べなさい」にぶち当たってきたけれど、その度に「わからねぇよ……おもろかったけどさぁ……!」って頭抱えたものだ。
でも世界で活躍する作家さんや映画監督さんの多くも、よく「この意味はご想像にお任せします」っておっしゃるじゃありませんか。
その本を読んで何を思うかは自分次第。
それを誰かに見せる必要もないし、評価される必要もない。
この言葉に、背中を押される人もたくさんいるんじゃないかなと信じてる。
なんなら読み切らなくてもいい
極論言います。
途中で離脱しちゃって全然オッケーだと思ってる。
そして暴露しましょう。
私今、完読できていない本が10冊あります。
そしてそれ以上の積読が、本棚で日の目を浴びるのを待っています(ヒャ)。
「読むぞ……!この本は絶対最後まで読むんや……!!!」なんてプレッシャーだらけな状態で本を読んで、楽しいですか。
楽しくない状態で、本、読み切れますか。
(ハイ、論破💪です)
ストレスフリーに物語や言葉の波間に身を任せる。
そのためにもいらない使命感はどこかに置き去って、気軽な気持ちで本を手に取ってみよう。
今年私が読んだ本の冊数は、数えてないけど多分10冊くらい。
「え、少な……」
方々からそんな声が聞こえてくる。
(だから言ったじゃん……多読家でも速読家でもないって……)
でも私は読書は「趣味」だと言う。
なぜって?読書が心から楽しいから。
「読書、ニガテなんだよなぁ……」
そう思うあなたは、騙されたと思って気になっていた本にもう一度手を伸ばして見てほしい。
読書、楽しいよ。
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