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白川さんとともに生きていきたい

kindleのセール中に購入していた本の振り返り。
「誰かがおすすめしてるの見たなぁ」とか「表紙かわいい、多分私好きなやつかも」みたいな安易な動機で買うので、あまり概要は把握していないことが多い。
なかなかまとまって本を読むことができなくて、積読になっちゃってた一冊を開いてみたら、まさかのマンガ本だったので驚き。
しかも内容がとても素敵で、読み切るのに1時間もかからなかった。

メンタル強め美女白川さん

表紙が最強に可愛いし、なにより帯のこの言葉に惹かれて購入した。
淡いパステルブルー、手描きの女の子、宝石みたいな装飾、バラの花。
胸がきゅううううんってなった。
女子力爆発してるビジュアルには、何歳になっても心躍る。

主人公は、可愛くてポジティブな自分が大好きなOL白川さん。
前向きでキラキラした彼女と、その周囲の人間たちの心の変化を描いた1冊だ。

白川さん、つよ可愛い

まず、白川さんが本当に可愛い。
そしてタイトル通り、メンタルが最強だ。
可愛くて明るい自分が大好きだという気持ちを受け入れるどころか、恥ずかしがることもなく行動に移して日常を充実させている。
周りにどう受け止められようが、なんて反応をされようが、自分の意のままに生きることをやめない。

この頃、「自己肯定感」というワードがあちこちで見受けられるようになった。
白川さんはまさに、自己肯定感の塊だと思う。

「可愛いから自分が好き」、ではなく「可愛い自分が好き」。
「他人に愛されるため」ではなく、「自分を愛するため」に可愛くなる。
ありのままの自分を全肯定する。
他の誰よりも自分が自分を愛し、認めているからこそ、外野の声は響かないようにできているのだ。

最強の脳内変換力

白川さんの強さは、生まれ持って得たものではないと思う。
というのも、同僚からの嫌味な言葉を、ちゃんと嫌味であると理解しているから。
なにも天然でポジティブ可愛いわけではない。
マイナスな言葉を前にしたときにどのように受け取ればいいか、あるいは受け流せばいいかを熟知し、己のハウツーを忠実に実行しているのだ。

ぶりっ子苦手、と言われている噂を聞けば、「私は仲良くしたいのに〜」と言って華麗にスルー。
可愛い子がいたら羨ましがるだけでなく、良いところを学び、研究し、取り入れる。
負の感情に囚われず、自分を高めてくれるものに目を向ける。
清々しいほどハッキリしていて、潔い生き方にグッときてしまった。

あの子もこの子も私だった

白川さんの同僚たちは、どことなく見知ったようなキャラクターばかりだ。
常に気を張っている女性、自分の外見に自身がない女性、一生懸命だけど空回りしてしまう女性、素直になれない女性……
それだけじゃない。
白川さんでさえ、これまでの人生のどこかで出会ったことがあるような……

同じクラスのあの子とか、会社の同期のあの子とか、そうじゃない。
この漫画に出てくる登場人物は全部、過去の私の一部たちだった。

他の人の心の中は見ることができないけど、私の心の中は私自身がいつでも目の当たりにしている。
卑屈になる日もあったし、誰かを羨んだりした日も、強がってしまった日も、何やってもだめだなぁってへこむ日もあった。
でも、自分が大好きで愛おしくて、幸せに溢れていた日もあったはずだ。
いろんな側面のある私だけど、楽しく生きるにはどんな自分でいたらいいのか。
分かってるはずの答えを、淡くて優しい光で照らしてくれるような本。
この世に生まれて、大好きなものや瞬間に囲まれて生きることの素晴らしさを教えてくれる、とにかくめっちゃ可愛い一冊だった。

ドラマ放送中でした

読んでから気づいたけど、本書はただいま絶賛ドラマ放送中らしい。

こちらのサイトから動画視聴ができる模様。
動く白川さんに癒やされながら、大好きな自分とともにこれからも生きていきたい。

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