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「思ったよりも元気そうだね」って言うな

今回は、適応障害の乗り越え方というより、周りに適応障害の人がいて対応に困っている方に向けて書きます。また、これは私の一例ですので、全てのパターンに該当するわけではありませんので、参考程度にとどめていただければと思います。

体調がおかしくなり上司や人事に相談した時や、通院を始めた頃にごく少数の友人に打ち明けて、実際に会った時に言われた言葉です。そうですね、元気そうに見えますか。そりゃそうです。元気そうに見えるようにがんばっているので。

病気になったと聞いて、大体の人が想像するのはぐったりした人間ではないでしょうか。でも、適応障害やパニック発作など、私の場合はですが、人と会う時はがんばってしまっていました。と、いうかそれが止められないから病気になりました。

なので、ちょっと笑顔でお話ししているだけで、タイトルのような事をよく言われました。元気じゃありません。顔は笑顔ですが、心の中では泣きながら助けてくれと叫んでいる状態でした。でも、それが表に出せない。ここが厄介なんです。

だから、もし、適応障害って診断されたけど、お茶はできるから会おうと言われたら、絶対に「思ったより元気そうだね」と言わないでほしいです。そして、急に怒り出したり、泣きだしたらどうしようと思わず、普通に接して欲しいです。

適応障害は、仕事場などに行くまたは行こうとすると症状が出る場合が多いので、友人と会うのはむしろ元気になります。私にとっては、仕事を忘れられる瞬間だったので、治療ばりに効果がありました。

腫れ物に触るようにならずに、いつも通りに接してもらえることが一番の薬になりました。本当に、これにはすごく救われました。美味しいと話題のスイーツを食べに行く、ファミレスでドリンクバーとご飯を注文してだらだらおしゃべりをするとか、そういう事でむちゃくちゃ救われました。

仕事に関する事さえなければ、結構普通に過ごせるというのは、適応障害だった私の自信になりました。そこから、ちょっと話題のスポットに遊びに行くとか行動範囲を広げ、やりたい事を見つけ、実行していき、自分はこんなに出かけられるとかそういう成功体験を積み重ねて、今に至ります。

ぜひ、関わるのを止めないであげてください。急に包丁を振り回したりしてきません。(むしろそんなエネルギーが無くて、まったく動けない事の方が多い気がします。)病院に行くのも重要ですが、家族や友人が普段通りに過ごしてくれたのもすごく大きかったです。大丈夫です。きっと大丈夫です。


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