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白菊の色は本当に移ろうの?

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。


本日は紫式部が主人公のNHK大河ドラマ『光る君へ』の放送初日。
平安中期が好きなは楽しみでなりません。

白菊の色は本当に移ろうの?

白菊を植えてみた



さて、私は11月初旬ベランダに白菊を植えてみました。

実方の朝臣の娘に文通はしけるを蔵人行資にあひぬと聞きてこの女のつぼねにうかがひて見あらはして詠みはべりける
朝な朝なおきつつ見れば白菊の霜にぞ痛く移ろひにける(藤原公信)

後拾遺集雑二915

実方の朝臣のと文をかわしていたが、蔵人(橘)行資と懇意になっていると聞いて、この女の部屋をうかがって、会っているのを見て詠んだ。

朝が来るたび、庭の白菊を見れば、霜で痛々しく色が変わってしまった。あなたの心も少しずつ、そいつに移ってしまったんだね。

白菊は色が移ろうというけど、本当なんでしょうか。

白菊は霜にあてられると紫に染まっていくのだとか。
「移(うつろい)菊」と言います。

茶色く枯れた菊の花しか見たことがないような。

これは平安時代にあった品種ではないと思いますが、まあ、いけるでしょう(雑)

11月下旬


11月下旬、たくさん咲きました。

今年は暖冬なので、どうなるかな。

12月

そして、ついに


そして、本日。

ちょっとお正月の忙しさにかまけて、見るのを忘れていたら、紫に花びらが染まっている!
(半分茶色くなってますが)

移菊

感動して、藤原公任卿にお伝えしたくなりました…

(ただし、公任の歌は菊を霜と見紛う歌が多いようです。)

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