絲荷

白石絲荷(しらいししか) 改名してみました。 奈倉まゆみと同一人物です。 平安時代中…

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白石絲荷(しらいししか) 改名してみました。 奈倉まゆみと同一人物です。 平安時代中期に歴史のことなど ホームページ:https://nakuramayumi17.amebaownd.com/ pixiv:https://www.pixiv.net/users/7288293

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    NHK大河ドラマ『光る君へ』の感想頑張ってます。

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平安中期のアンソロジーを作りました①

『はなふるものがたりー平安中期アンソロジー―』はい。宣伝です。 10人の有志による作品集です。 表紙はherbe様の美麗な藤原道雅と当子内親王 阿岐有任先生は先日文芸社から『紫式部の一人娘』を出されています。 booth  1000円+送料 メロンブックス/フロマージュ  1210円(税込)+送料 https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2344507 『X(旧twitter)拾遺草

    • 大河ドラマ『光る君へ』(33)「式部誕生」の感想

      ついにまひろ女房デビュー。 女房たちの生活ぶり。これ、すごく観たかった!と食い入るように観てしまいました。 そして、敦康親王に微笑む彰子の笑顔と、女房たちへのちゃめっけがたまりませんでしたね。 今回は、時間がなくてこの辺で。

      • 蜻蛉日記のこと、ちょっとぼやく

        蜻蛉日記はなんのため 『蜻蛉日記』は藤原道綱母の夫藤原兼家への愛憎だと思うとつまらないけど、兼家をアゲるために書かれたのだと思うと、深い。 いや、男女の愛憎劇がつまらないかどうかは、二人の愛の深さの測り方次第だから、失言だった。 私も、「ほんとは兼家のこと好きなくせに〜」と、道綱母に思っているのであった。 そして、道綱母は、嫌わられていないとわかっているから、あの兼家を試すことができるわけで。こういうの、殿方にはさぞかしめんどくさいだろう。 最近は、兼家を好印象にする

        • 大河ドラマ『光る君へ』(32)「誰がために書く」の感想ー匡衡衛門ー

          ついに『源氏物語』誕生!まひろの評判をききつけ、『枕草子』に対抗するためのものを書いてもらおうと企む道長。(まひろに会う理由にもなるし) ややノンフィクションの内容に、一条天皇から「これは朕へのあてつけか」と道長は詰められますが、続きに興味をもってもらえ、計画は成功。 しかし、もうちょっと他の人に読ませての反応から、主上に献上してもよかったのでは。と思ってしまいます。 よく知られた説だと、知人に読ませていた評判の物語が、『源氏物語』の原型だったといいますし、いくら文才が

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          大河ドラマ『光る君へ』(30)「つながる言の葉」の感想ー枕草子の行成もみたかったー

          『枕草子』の力劇中で藤原行成が他人事のように『枕草子』の話をするので、描いてしまいました。 元ネタは以下の通り。 参考:池田亀鑑校訂『枕草子』岩波文庫2017第74刷 ①133段 頭の弁のもとより ②49段 職の御曹司の西面の ③136段 頭の弁の、職にまゐり給ひて ④49段 職の御曹司の西面の 斉信も道長も、そして行成も、枕草子にかなり登場しているのに、あまり触れなくて、ちょっと寂しかったです。 定子や清少納言との交流をあのように描かれて、みなに読まれて、ただ

          大河ドラマ『光る君へ』(30)「つながる言の葉」の感想ー枕草子の行成もみたかったー

          大河ドラマ『光る君へ』(29)「母として」の感想

          最後は正妻  まひろと藤原宣孝、やっと夫婦らしくなってきたと思ったのに、宣孝は山城国で亡くなってしまいました。  葬送は北の方が取り仕切ったと、使いの者から伝えられます。  そう言えば、まひろは妾だったのを思い出します。    まひろの元に訪れた宣孝は、土産を持って「帰ったぞ」と言ってくれたけど、北の方と住む本邸があるんですよね。  豪放で快活であった殿様のお姿を心にお残しいただきたい。  事切れた姿を見せたくないというのが、北の方の配慮らしいのですが、愛した人なら、ど

          大河ドラマ『光る君へ』(29)「母として」の感想

          大河ドラマ『光る君へ』(27)「宿縁の命」の感想

          藤原彰子の入内 まるで感情を見せない藤原道長の娘彰子。 おっとりとして怒りを露わにしない、父親に似たのでしょうか。  演じられている見上愛さんがとてもきれいな方で、微笑んだらさぞ素敵な彰子になるのではないかと、これからが楽しみです。  ※漫画のセリフは本編とは関係ありません。 猫の産養  劇中では、登場していないと思いますが、一条天皇は命婦のおとどという猫を飼っています。『枕草子』に登場するのですが、無位無冠だと帝の側に仕えられないので、なんと位をもつ殿上猫なのです。

          大河ドラマ『光る君へ』(27)「宿縁の命」の感想

          『紫式部の一人娘』読書レビュー漫画

          最初はイラスト集にしようと思っていたのですが、漫画の方が描くのがたのしそうだったので、お目汚し失礼致します。 『紫式部の一人娘』の感想漫画  今回紹介させていただいた阿岐有任先生の『紫式部の一人娘』(文芸社文庫)は、タイトル通り、現在放送中のNHK大河ドラマ『光る君へ』の主人公紫式部と藤原宣孝との娘賢子を中心に、展開します。  登場人物が古典のような話し方をするので、最初は戸惑うかもしれませんが、コミカルな語りに引っ張られて楽しめるので、漫画は誇張もありますが、おもしろい

          『紫式部の一人娘』読書レビュー漫画

          大河ドラマ『光る君へ』(23)「雪の舞うころ」の感想

           大河ドラマ『光る君へ』、藤原実方が登場しないのは仕方ないと諦めていましたが、敦明親王は絶対出るはずですから、登場回を心待ちにしていました。少しネタバレもあります。 長徳年間の道長と一条天皇との関係 なかなか子に恵まれない一条天皇でした。(年齢から若すぎたのです) 昔の出産は命懸けでしたから、定子が無事脩子内親王を出産したことは、さぞかし嬉しかったでしょう。  長徳の変さえなければもっと励まし、豪勢な産養も執り行えたはずです。  東宮と娍子の仲睦まじさは羨ましかったことでし

          大河ドラマ『光る君へ』(23)「雪の舞うころ」の感想

          noteだけ、ペンネームを奈倉まゆみ、改め、白石絲荷(しらいししか)に変えてみました。 安易につくった名前なので、もう何年も改名したいと思っているんですが、だらだら十年くらい名乗っています。 やはり違和感があったら戻すかもしれません。 絲荷でもおつきあいよろしくお願いします。

          noteだけ、ペンネームを奈倉まゆみ、改め、白石絲荷(しらいししか)に変えてみました。 安易につくった名前なので、もう何年も改名したいと思っているんですが、だらだら十年くらい名乗っています。 やはり違和感があったら戻すかもしれません。 絲荷でもおつきあいよろしくお願いします。

          藤原伊周の筑紫配流についての雑感

          藤原道隆の家は栄華を極めたのに、つまらぬ嫉妬がまさかの大事件に。 世に言う「長徳の変」 大罪によって、大宰府権帥に左遷されると、「権帥」は名目で実権などありませんから「員外帥(いんがいのそつ)」と呼ばれました。 よく知られた方だと、菅原道真ですね。 彼は、のちに祟りとなって都に帰ってきたという伝説があり、為政者によって祀られ、官職を追贈されました。 さて、藤原伊周は内大臣でしたが、道真同様に大宰府権帥に左遷されてしまいました。 弟藤原隆家とともに、先帝花山法皇を弑

          藤原伊周の筑紫配流についての雑感

          大河ドラマ『光る君へ』(18)「岐路」の感想

          (先週の感想です) とうとう、道兼も亡くなり、道長が氏の長者になる時が来ましたね。 前回に今回、権力に執着し、醜態をさらす中関白家。 枕草子の描く中関白家はキラキラとして、家族愛が深くて、美しい一家だったので、見ていられないところも多々ありました。 でも、藤原実資の日記『小右記』によれば、一族の繁栄ばかりで、不満を買っていたようで、「悪積の家」とまでかかれる有様。 立場によっても印象はそれぞれだったのでしょう。 道隆亡き後、伊周が家を支えねばならないのに、年長者である道

          大河ドラマ『光る君へ』(18)「岐路」の感想

          大河ドラマ『光る君へ』(16)「華の影」の感想

          藤原隆家登場 斉信はすっかりいじられキャラでしたね(笑)  今回、とうとう藤原隆家登場!と言っても子役で何度か登場していますが。 定子が伊周の書いていた恋文を盗んで来たシーンで登場した元気そうな少年が、どこでひねくれたのか、早くにおとなの世界に放り込みすぎたのか、落ち着いていて、傍若無人で、どこか笑っていて、おもしろいことがないかと探しているような雰囲気が、将来が怖い。   気に入らないことは、悪びれず覆しそうな感じに見えてしまいました。 都に蔓延する病 疱瘡や赤もがさ

          大河ドラマ『光る君へ』(16)「華の影」の感想

          大河ドラマ『光る君へ』(15)「おごれる者たち」の感想

           藤原兼家が亡くなり、中関白家が権力を牛耳っていくように・・・。  兼家の跡を継ぐために、清らかなままで関白の座についた道隆。  清少納言が定子の女房になり、きっと少納言が感激したように、定子は聡明で美しくて、そして、定子のサロンは華やかだったのでしょう。  でも、その裏では、中関白家への不満がどんどん積もっていくのでした。  (ちなみに中関白家という呼び名はのちにつけられたものです) 『大鏡』の弓比べ 道隆の屋敷で行われた弓比べで、道長が伊周を負かす『大鏡』の話。ただ負

          大河ドラマ『光る君へ』(15)「おごれる者たち」の感想

          菊池へ行きました。

           九州は春の嵐で、桜もほぼ散ってしまいました。  私は平安中期のことを追いかけているので、南北朝には疎いのですが、仲良くして下さる方々が南北朝愛好者が多いので、私も記事を目にする機会も多くなりました。  九州には史跡が多いですし、懐良親王とともに戦った菊池武光は藤原隆家の子孫というではありませんか。  というわけで、行ってきました。 鞠智城跡  福岡から南下。久留米を抜けると少しのどかになるのですが、山鹿に入ってくると、町並みが賑やかになります。 そこからさらにまた

          菊池へ行きました。

          大河ドラマ『光る君へ』(13)「進むべき道」の感想

           しばらく間があいてしまいました。  寛和の変は、花山天皇を〝利用しようとした〟藤原義懐と藤原惟成を出し抜き、兼家一家が勝った。みたいな形になりました。  義懐は花山院の葬送まで奉仕している忠臣だと思っているので、ちょっと残念。(惟成はこれからほどなく亡くなります。)  しかし、ドラマとしては、次の展開が見逃せなくて、とてもおもしろいです。 定子入内 『枕草子』好きとしては、まだ幼い一条天皇と定子が仲を深めていく過程は、なんと微笑ましいことか。 「主上(おかみ)が好

          大河ドラマ『光る君へ』(13)「進むべき道」の感想