白石絲荷

白石絲荷(しらいししか) 改名してみました。 奈倉まゆみと同一人物です。 平安時代中…

白石絲荷

白石絲荷(しらいししか) 改名してみました。 奈倉まゆみと同一人物です。 平安時代中期に歴史のことなど ホームページ:https://nakuramayumi17.amebaownd.com/ pixiv:https://www.pixiv.net/users/7288293

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    NHK大河ドラマ『光る君へ』の感想頑張ってます。

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平安中期のアンソロジーを作りました①

『はなふるものがたりー平安中期アンソロジー―』はい。宣伝です。 10人の有志による作品集です。 表紙はherbe様の美麗な藤原道雅と当子内親王 阿岐有任先生は先日文芸社から『紫式部の一人娘』を出されています。 booth  1000円+送料 メロンブックス/フロマージュ  1210円(税込)+送料 https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2344507 『X(旧twitter)拾遺草

    • 『紫式部の一人娘』読書レビュー漫画

      最初はイラスト集にしようと思っていたのですが、漫画の方が描くのがたのしそうだったので、お目汚し失礼致します。 『紫式部の一人娘』の感想漫画  今回紹介させていただいた阿岐有任先生の『紫式部の一人娘』(文芸社文庫)は、タイトル通り、現在放送中のNHK大河ドラマ『光る君へ』の主人公紫式部と藤原宣孝との娘賢子を中心に、展開します。  登場人物が古典のような話し方をするので、最初は戸惑うかもしれませんが、コミカルな語りに引っ張られて楽しめるので、漫画は誇張もありますが、おもしろい

      • 大河ドラマ『光る君へ』(23)「雪の舞うころ」の感想

         大河ドラマ『光る君へ』、藤原実方が登場しないのは仕方ないと諦めていましたが、敦明親王は絶対出るはずですから、登場回を心待ちにしていました。少しネタバレもあります。 長徳年間の道長と一条天皇との関係 なかなか子に恵まれない一条天皇でした。(年齢から若すぎたのです) 昔の出産は命懸けでしたから、定子が無事脩子内親王を出産したことは、さぞかし嬉しかったでしょう。  長徳の変さえなければもっと励まし、豪勢な産養も執り行えたはずです。  東宮と娍子の仲睦まじさは羨ましかったことでし

        • noteだけ、ペンネームを奈倉まゆみ、改め、白石絲荷(しらいししか)に変えてみました。 安易につくった名前なので、もう何年も改名したいと思っているんですが、だらだら十年くらい名乗っています。 やはり違和感があったら戻すかもしれません。 絲荷でもおつきあいよろしくお願いします。

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        • noteだけ、ペンネームを奈倉まゆみ、改め、白石絲荷(しらいししか)に変えてみました。 安易につくった名前なので、もう何年も改名したいと思っているんですが、だらだら十年くらい名乗っています。 やはり違和感があったら戻すかもしれません。 絲荷でもおつきあいよろしくお願いします。

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          藤原伊周の筑紫配流についての雑感

          藤原道隆の家は栄華を極めたのに、つまらぬ嫉妬がまさかの大事件に。 世に言う「長徳の変」 大罪によって、大宰府権帥に左遷されると、「権帥」は名目で実権などありませんから「員外帥(いんがいのそつ)」と呼ばれました。 よく知られた方だと、菅原道真ですね。 彼は、のちに祟りとなって都に帰ってきたという伝説があり、為政者によって祀られ、官職を追贈されました。 さて、藤原伊周は内大臣でしたが、道真同様に大宰府権帥に左遷されてしまいました。 弟藤原隆家とともに、先帝花山法皇を弑

          藤原伊周の筑紫配流についての雑感

          大河ドラマ『光る君へ』(18)「岐路」の感想

          (先週の感想です) とうとう、道兼も亡くなり、道長が氏の長者になる時が来ましたね。 前回に今回、権力に執着し、醜態をさらす中関白家。 枕草子の描く中関白家はキラキラとして、家族愛が深くて、美しい一家だったので、見ていられないところも多々ありました。 でも、藤原実資の日記『小右記』によれば、一族の繁栄ばかりで、不満を買っていたようで、「悪積の家」とまでかかれる有様。 立場によっても印象はそれぞれだったのでしょう。 道隆亡き後、伊周が家を支えねばならないのに、年長者である道

          大河ドラマ『光る君へ』(18)「岐路」の感想

          大河ドラマ『光る君へ』(16)「華の影」の感想

          藤原隆家登場 斉信はすっかりいじられキャラでしたね(笑)  今回、とうとう藤原隆家登場!と言っても子役で何度か登場していますが。 定子が伊周の書いていた恋文を盗んで来たシーンで登場した元気そうな少年が、どこでひねくれたのか、早くにおとなの世界に放り込みすぎたのか、落ち着いていて、傍若無人で、どこか笑っていて、おもしろいことがないかと探しているような雰囲気が、将来が怖い。   気に入らないことは、悪びれず覆しそうな感じに見えてしまいました。 都に蔓延する病 疱瘡や赤もがさ

          大河ドラマ『光る君へ』(16)「華の影」の感想

          大河ドラマ『光る君へ』(15)「おごれる者たち」の感想

           藤原兼家が亡くなり、中関白家が権力を牛耳っていくように・・・。  兼家の跡を継ぐために、清らかなままで関白の座についた道隆。  清少納言が定子の女房になり、きっと少納言が感激したように、定子は聡明で美しくて、そして、定子のサロンは華やかだったのでしょう。  でも、その裏では、中関白家への不満がどんどん積もっていくのでした。  (ちなみに中関白家という呼び名はのちにつけられたものです) 『大鏡』の弓比べ 道隆の屋敷で行われた弓比べで、道長が伊周を負かす『大鏡』の話。ただ負

          大河ドラマ『光る君へ』(15)「おごれる者たち」の感想

          菊池へ行きました。

           九州は春の嵐で、桜もほぼ散ってしまいました。  私は平安中期のことを追いかけているので、南北朝には疎いのですが、仲良くして下さる方々が南北朝愛好者が多いので、私も記事を目にする機会も多くなりました。  九州には史跡が多いですし、懐良親王とともに戦った菊池武光は藤原隆家の子孫というではありませんか。  というわけで、行ってきました。 鞠智城跡  福岡から南下。久留米を抜けると少しのどかになるのですが、山鹿に入ってくると、町並みが賑やかになります。 そこからさらにまた

          菊池へ行きました。

          大河ドラマ『光る君へ』(13)「進むべき道」の感想

           しばらく間があいてしまいました。  寛和の変は、花山天皇を〝利用しようとした〟藤原義懐と藤原惟成を出し抜き、兼家一家が勝った。みたいな形になりました。  義懐は花山院の葬送まで奉仕している忠臣だと思っているので、ちょっと残念。(惟成はこれからほどなく亡くなります。)  しかし、ドラマとしては、次の展開が見逃せなくて、とてもおもしろいです。 定子入内 『枕草子』好きとしては、まだ幼い一条天皇と定子が仲を深めていく過程は、なんと微笑ましいことか。 「主上(おかみ)が好

          大河ドラマ『光る君へ』(13)「進むべき道」の感想

          紫式部日記の中の道雅(平安中期アンソロジーを作りました③)

          今回は拙作の話です。 『荒三位のプロローグ』 「荒三位」と呼ばれる前の道雅の話です。 前に書いた記事はこの構想があってのものでした。 中関白家の起死回生?の頼みの綱、敦康親王は、藤原道長の娘彰子に養育されています。 さらに、怖れていたことに、彰子はとうとう皇子を出産しました。 敦成親王(後一条天皇)です。 隆家は彰子の出産に立ち会ってますが、道雅の父伊周は、准大臣の地位を与えられたのに、日記には一度も登場しません。 もしも、伊周が拒まれたのなら、道雅が御使いでは、

          紫式部日記の中の道雅(平安中期アンソロジーを作りました③)

          一条天皇の遺した歌(平安中期のアンソロジーを作りました②)

          一条天皇が最期に遺した和歌。 一条天皇の辞世の歌とも言えるものなのですが、誰に向けて詠んだものなのか。 切なくも、おもしろい話だと思います。 『御堂関白記』の一条天皇の歌 露の身の草の宿りに君を置きて塵を出でぬることをこそ思へ 中宮彰子が御几帳のそばにいるなら、これは、彰子に宛てた歌でしょう。 おそらく他のおそばの人々も聞いていたことでしょう。 『権記』の一条天皇の歌 露の身の風の宿りに君を置きて塵を出でぬる事ぞ悲しき これは皇后だった藤原定子のために詠んだ歌な

          一条天皇の遺した歌(平安中期のアンソロジーを作りました②)

          大河ドラマ『光る君へ』(8)「招かれざる客」の感想

          兼家倒れるなんだか義懐が、花山天皇の威を盾に好き放題やっているように見えてきた今回、いかがだったでしょうか。 「陣定は中止」そんなことあるのか? いくら権力欲にみちたおじさまたちでも、あるべき政治のやりかたをむちゃくちゃにされるのはゆるせなかったとみえます。 でも、兼家は倒れてしまった。恐れていた忯子の祟りによって。 今まで、怨霊への恐怖はあったものの、怨霊が具現化することはなかったのに。しかも、怨霊を宿した女の強いこと。 これには、道隆すらビビる。 胡散臭いですね。

          大河ドラマ『光る君へ』(8)「招かれざる客」の感想

          大河ドラマ『光る君へ』(6)(7)の感想

          先週はゆっくり観れなかったので、2回分まとめて。 とうとう道兼を避ける必要がなくなった道長。 正面から歯向かう理由ができた。兄とは違う。 この侮蔑すら、道兼の中では肯定になっていたんだと思います。 父に認められたい。 でも、殺人はいけないんだけど、道兼は兄弟で一番まじめそうではないですか? (私は、道兼が兼家の息子の中で一番好きなので、つい贔屓してしまいます………。) やさしく、太陽のような長兄道隆。 漢詩の会が、より人徳があるように演出しましたが、その一方で円融天皇に

          大河ドラマ『光る君へ』(6)(7)の感想

          禎子内親王の入内の話をちょっとだけ

          栄花物語の禎子内親王がかわいい。というプレゼン描きたかったのに、東宮入侍の話になってしまいました。 藤原道長が、倫子の三番目の娘の威子を後一条天皇の中宮に立て、さらにその妹嬉子を東宮敦良親王(後の後朱雀天皇)の妃にします。 娘の三人が中宮、嬉子も敦良親王が即位すれば、中宮の座は確定だったでしょう。 しかし、嬉子は王子を出産後、すぐに亡くなります。 栄花物語によれば、怨霊のせいであったとも。 その後、藤原道長は、孫娘、三条天皇と娘妍子の間に産まれた皇女禎子内親王を東宮に入

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          大河ドラマ『光る君へ』(5)「告白」の感想

          先週からまとまって書く余裕がなく、今回は、漫画だけで失礼します。 まひろのやるせない気持ち、そして、まひろの苦しみが自分の兄のせいだと知った道長。 つらい。何もなければ、和やかに恋心を育めたのでしょうか。 吉高さんの名演技に胸がいっぱいなってしまいました。 道兼が全て悪い。 と言いたいけれど、もはや道兼も父兼家にいいようにされていて、心中いかに。 兼家の権力への貪欲さは恐ろしいです。

          大河ドラマ『光る君へ』(5)「告白」の感想