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イタリアの結婚事情

しあわせ婚ナビゲーター仲人の舘です。
恋愛の国、イタリア。
恋愛に積極的なイメージがあるイタリア人ですが、結婚となると話は別で、かなり慎重に決断するそうです。

長い同棲を経て、本当に結婚して良い相手か、時間をかけて熟慮するといいます。
こういった考えかたは、国民のほとんどが信仰するカトリック教の教えが影響しています。
イタリアでは1970年まで、離婚と中絶が認められていませんでした。
カトリック教の「一度婚姻関係を結んだもの同士は一生添い遂げなければいけない」という教えが大きく関係しています。

離婚が認められた後も、5年間の別居をしてから出ないと離婚できませんでした。
現在、別居期間が半年で離婚できるようになりましたが、それでも国民全体の価値観はすぐには変わらず、離婚に対するハードルはまだまだ高いようです。
離婚が簡単ではないこともあり、結婚はかなり重みのある決断なのです。
こういった影響もあり、日本よりも更に婚姻率は低いです。

婚姻率が低い一方で、事実婚を選択する人たちが多いのも特徴です。
事実婚パートナーに対して、配偶者と同等の権利が認められる法律が定められたことが、事実婚の選択を後押ししています。
配偶者と同等の権利とは、具体的には、治療方針を決めたり、財産分与の契約をかわすことができるといった権利です。

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