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「あなたは職業婦人になるのね」祖母・ミエ

2024年前期の朝ドラは、日本初の女性判事および家庭裁判所長になられた三淵嘉子さんがモデルとか。1914年(大正3年)生まれの彼女は明治の終わり頃に生まれた私の祖母と年代も近く、社会的な背景も似たようなものだったと思います。

ドラマの中で、当時は女性の立場が著しく低かったという描写が繰り返し描かれますが、祖母もそのことを感じていたのかしら。

私が仕事を始めると、目を輝かせて「あなたは職業婦人になるのね。素敵」と言っていた祖母。学校を出て働くのが当たり前だった私には「職業婦人」という言葉がすぐにはピンとこなかったけれど、祖母にとっては憧れだったのかもしれません。10代で結婚して7人の子供を産み育てたものの、本当は社会に出て働いてみたかったと打ち明けてくれました。

祖母たちは結婚後に満州(現在の中国・大連市)へ渡り、戦後は日本に引き揚げ、昭和の一番大変な時期をまるごと体験した世代です。同じ昭和でも、高度経済成長期やバブル期を知る私達とは違う。もし、彼女が半世紀遅く生まれていたら、どんなキャリアを重ねていたことか。タイムパラドックスは置いといて、ちょっと見てみたい気もします。

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