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秋、再び。

今朝、実家の庭の金木犀はいつの間に!?というほど
気づけば満開を迎えていて。

これでもかというほどに咲き誇って、たまらない香りを充満させている。
日差しも暖かで、これでもかというほど、秋を吸い込んだ🍁

1月、1度目に元彼と別れたその日に、行きつけの美容院のお兄さんに勧められて購入した金木犀のtrackオイル。
それからの私は、いつもこの香りと共に過ごしてきたと思う。

どんなに眠くても、仕事に行きたくなくても、繁忙期でも、悲しいことがあっても、楽しみな予定がある日でも。
髪の毛を整えて、最後にこのヘアオイルをまとう
そうすると、なんだかとっても気分が良くて。
御守りみたいな、そんな感じだったなと思う。

1月から10月、色々なことが目まぐるしく
どうしようもない絶望や恐怖も味わいながらここまできた

そしてついに、本当の金木犀の季節がやってきて
なんだか面白い。

外から香ってくる本物の金木犀、私の髪からはヘアオイルの金木犀の香り。
本物と遜色ない香りなのだからすごい。母は本気で騙されていたし笑

そんな秋深まるこの頃、すごくすごく嬉しくて
つい、こんな私が自分の胸にしまっておきたくなってしまうくらいの温かな出来事があった

それは、6月から休職し、8月末に退職したあの会社の元同期との繋がり。

正直、私は同期たちがとても苦手?というか嫌いというか
相性が悪くてどうにも好きになれなかった。
彼らの存在に嫌な気持ちになったことも計り知れない。
頑張り方や考え方、生き方が違うのだと思う。

そんな中でも、唯一といっていいくらい貴重で、ちゃんと大切な同期がいた。彼のことはOと記すことにする。

Oと私はご縁があり、巡る研修先が一緒の半年間を過ごした。
その中での理不尽なこと、モヤモヤすること、大変なこと
はたまた同期たちへのイライラも含め
色々なことをともにして、共有してきた。
人との関わり方は正反対でありながら、ある種きっと似たような感覚値を持っていたのだろうと思う。

そんな人がいてくれることに、どれだけ救われてきたか。

配属後は本社とグループ会社で離れてしまったけれど、それでも、だからこそ。
連絡を取りあっては管理部署の私の12時〜13時という慌ただしいランチタイムを共にしてくれた。
飲みに行って語り合ったことも忘れがたい。

配属ほやほやの新人だからこその悩み葛藤を、びっくりするくらいに分かり合えた。
きっと仕事の仕方が似ているのだと思う。
これを話したいのはわかってくれるのはOだ、と思っていたしあっちもそう思ってたと。
どんなにか、心が楽になったことか。

随分と語ってしまったが、、
そんなOだったのに、私は自分がどう思われているのか怖くて
会社の人間と1括りにして関わりを絶とうとしていた。

それでもよく考えてみたら、OのLINEはブロックしていなかったのだなと気づいたのは昨日。やっぱり気持ちが残っていたんだね

昨日は10月の第2日曜日。宅建試験の日だった。
Oは内定者時代から2度落ちてしまい、昨日が3度目の受験だった。

だから、頑張ってねと、そうメッセージを送った。
宅建試験にかこつけて、私はようやく連絡を送るということができた、ありがとう宅建。

本当はここまで何も言わずに退職してしまったことを詫びたり、今は元気でね行政書士の勉強しているんだよとか、実家に帰ってきていることだとか
伝えたいことは沢山あって。
そして会社員時代、Oにどれだけ救われてきたかも。
もしも迷惑でなければ、同期としてじゃなくなったって、近況を伝えたいし頑張っていることを素直に伝えたいし、私もOの頑張りを聞きたいのだということも。

でも怖くて、身勝手だなと思って、そんな下書きはとりあえず送らず。
頑張ってねということだけおくったのに

そのレスポンスは早くて、!

連絡ありがとう素直にめっちゃ嬉しい、て
声掛けられなくてごめんね、て。
最後の悪あがきしてるよと、コーヒーと勉強の写真とともに
そしてそして、大丈夫ならまたご飯でも飲みでも行かせて、と。

この瞬間、どんなにか嬉しかっただろう
びっくりと、安心と、固まっていたものがほぐれていくような。
嬉しくて嬉しくて、涙が滲んだくらい

だから飲み込んだ下書きを、本当はこれを送りたかったんだ、と正直に送った笑
下書きしてあるのが○○(私の名字)らしいね、と。
そんな一言にまたもや涙が出そうで。

ああ良かったと、本当に嬉しかった。

あの時築いてきた関係性は確かなものだったこと、
分かり合える存在だと思ったことは間違っていなかったのだということ。
Oもずっと気にしてくれていて、また会いたいと素直にそう思ってくれて、それを向こうから伝えてくれたこと。

会うのは私の試験が終わってからになるけれど、久しぶりの再会が嬉しくて楽しみでたまらない。

その時の私は、試験やり切って安心してるのかな、また働くために道は見えてきているのかな?

Oは配属から約1年を迎え、あの頃よりずっと成長しているのだろうか。

そんな話が、したい。

大切な人、大好きな人たちと、美味しいものを食べたり飲んだりしながら、お互いの色んな話、深い話をすること。
その時間が私にはとてつもなく必要で、大切で、大好きなのだということ。

そんなことを久しぶりに再認識したりもして。

秋が訪れて、ようやく。
もう少し先だろうけれど、私は再びこれまでみたいに歩き出せるようなそんな気がしている。

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