その日まで必ず元気でいてね

いつかまた  逢える日が  来るでしょう
その日まで  必ず  元気でいてね

aiko『約束』

歌い出しから最後まで、ただひたすらに、ずっとやさしくて、愛おしい歌。

aikoの『約束』

なんだかこの曲を聴くと、あたたかな涙が頬を伝いそうになる、そんな曲。

私は別に、彼とはもう二度と会えないと思っているし、会わないのがお互いのためだとわかっている。

だからこの歌詞みたいに、いつかまた逢える日まで元気でいてね、ではないのだけれど

必ず、元気でいてね。
そう、素直に、心の底から語りかけたくなったのだ

それは昨日、別れたあの日以来約半年ぶりに上野の地に降り立ったことはもちろんだけど、
久しぶりにあたたかな友人たちと5人で飲み食いして笑い合ってあたたかさが満ち満ちだったからか、

帰りの真っ暗な電車でふと、この曲が聴きたくなって、聴きながらじんわり染み入った。

あたたかい人たちと一緒にいて、そんな自分の周りにあるあたたかさに気づけば気づくほど
自分も人を、とても優しく想うことが出来るのだと思う。

今となってはもう、その人がそこに住んでいるのか、この街にいるのかすらもわからないのだけれど。
それでも、思い出の染み付いてしまった上野の街を眺めながら、どこかでどうか必ず元気でいてねと、
祈りにも、似た気持ちで。
今までよりも強く、自然に、湧き出た。

そうして今度は、冬〜春にかけて、幾度も幾度も聴いて、救われてきたこの曲。
aikoの『シアワセ』

この曲は当時、これでいいのかな、と迷いモヤモヤを抱えながらも、これが今の幸せだと、自分に言い聞かせるように聴いていた曲だったから

きっと聴いてしまったら思い出して苦しくなると、ずっと聴いていなかったのだけど

なぜだか聴いてみたら、苦しくなるどころか、勇気づけられて。
そうじゃん、そうだったじゃん、て。

二人周り流れるストーリー
生きていく為に泣くこともある
それがあたしを強くするならば
これも一番の幸せなんです

二人何処かで廻るストーリー
生涯離れてしまっても
あなたの一歩になるならば
幸せに思える日がくるのです

aiko『シアワセ』

生きてく為に泣くことなんて沢山あるし、悲劇的な1年だったけれど
それが私を強くするなら。と。

それに彼とは離れてしまったわけなのだけれど、
何かしらの、形で
どんな些細なことでも1つだけでも1mmでも良い、
私と出会って、私と関わってきた日々を経て、彼にとってなにかに繋がっていてくれれば。
それだけでこの上なく救われるような。

そんなことを思うのはただの自分のための救いになるだけだけどそれでもどうか。

愛がある生き方をしてるよね
初めて人を内面で好きになった

いつの日か、そんなことを言ってくれた彼に、何か一つでも、一歩になれただろうか

前向きに頑張ってるから、俺も頑張ろうと思えた、といつの日か手紙を読んで涙してくれたことだって、私は嬉しかった

私がかっこいいかっこいいとあまりにもいつだって言い続けてきたから、自分に自信を持てるようになったとか、非言語的なあれで、自分がかっこいいと思っていると不思議と友達にかっこいいと言われることが増えた、と言っていたのとか

もしくは馬鹿だなこいつ、と呆れたことだって構わない
こんなにも人との距離をバグらせていたり、すぐ人を信じてしまうやつがいるのか、絶対そうなりたくないな、とか。

もうなんだっていいのだけれど。
ちなみに私は、リップクリームを手放せなくなった
もはやそんなことでもいい。
いや私の場合はあまりにも多くのことを学ばせて貰ったのだけれど。

あなたの一歩になるならば
幸せに思える日がくるのです

都合の良い解釈だって良いけど、疑いなくあんなにも大好きだったし思い出も沢山だし、本当に楽しいことだって沢山沢山あった日々だから
ありがとう、楽しかったね、元気でいてね
そうやって逃げずに向き合って、
ようやく少しずつ、思い出として取っておくことが出来てきた気がしなくもない。

と書いている今も、思う以上に気持ちがあってびっくりしているわけだが、
でも、強くなりたいなぁって思ったのです

それは強がりじゃなくて
あたたかな気持ちをもって、振り返ることができるような、そんな強さを。