通りがかりの「あるある」

少し前に夫と二人で
近くの小さな山の上にある公園に
お花見に行った。

広い茶畑から見下ろす
川沿いの桜並木も美しかった。

その日はちょうど満開で
あたりは薄ピンク色に染まっていた。

私たち以外にも
親子連れ・・・いや
家族総出という感じで
芝生にレジャーシートや
小さめのテントを張って
お弁当を食べたり
おしゃべりをしたりと
かなり賑やかだった。

私たちは
桜を見て回ることにして
公園の中の細い小道を
それぞれ腰の後ろで手を組み
老夫婦のように
のんびり歩いた。

歩いていると
スマホで写真を撮り合っている
おじさんとおばさんがいた。

小道の真ん中で
おじさんがポーズをとって
おばさんがスマホを向け
撮影しているようだった。

ジャマになってはいけないと
私たちは少し遠くで
待っていたのだが
端に寄ってくれたので
通らせてもらった。

その時におばさんが
「スマホが
”なにか御用ですか？”って出て
これどうやって消すの～？」
と困っていた。

私は思わず
プッと吹き出してしまった。

マスクをつけていたから
きっとわからなかったと思う。
そう願う(笑)。

かわいらしい
スマホあるあるでした。